2023年1月1日と2日、餅をのどに詰まらせる事故が起こり、5人が病院に搬送されました。
消防庁は、餅を詰まらせないように注意を呼びかけています。
例年、正月シーズンになると、餅をのどに詰まらせる事故が多発しています。
消費者庁の調べで、65歳以上の高齢者のうち餅などをのどに詰まらせて死亡した人が、2018~2019年の2年間で661人に上ったことが判明。このうち、約4割が正月シーズンがある1月に発生していることも明らかになりました。
今年も、餅をのどに詰まらせ病院に搬送された人がすでに5人出てしまいました。このうち、自宅で雑煮を食べていた70代の男性は、餅がのどに詰まって重篤な状態にまで至ったそうです。
東京消防庁は、高齢者が餅を食べるときは以下のことに留意してほしいとしています。
高齢者は唾液の分泌量が一般の成人に比べて減っているため、余計に飲み込みにくい状態に。そのため、食べる前に水分でのどを潤すことが、餅を飲み込むために重要なのです。
気を付けて食べていても、餅がのどに詰まってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
東京消防庁によると、呼びかけに応答がある場合は、まず咳をさせて餅を吐き出してもらうのが有効だそうです。
もし窒息していて、咳もできない状態であれば「背部叩打法」を試してほしいとしています。背部叩打法のやり方は以下のとおりです。
最初から呼びかけに反応しなかったり、途中で意識がなくなったりしたら心臓マッサージなどの心肺蘇生をおこない、救急車を呼びましょう。
餅は粘性があるため、ほかの食べ物以上にのどに詰まりやすいとされています。餅を食べるときは、落ち着いてゆっくり食べるのが良さそうです。
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