新たな研究で、のりに含まれる成分「イソフロリドシド」の仕組みが解明されました。
この研究を進めている佐賀大学は、イソフロリドシドが天然の甘味料として活用できる可能性があるとしています。
のりには「イソフロリドシド」と呼ばれる成分があります。
佐賀大学がこのイソフロリドシドを分析した結果、砂糖や人工甘味料などと同じように、舌など甘味を感じる部分に働きかける物質であることが確認されました。
さらに研究を進めると、イソフロリドシドは砂糖と以下の点で異なっていることも明らかになったのです。
この結果を受けて、佐賀大学はイソフロリドシドの研究をさらに進め、摂取しても血糖値が上がりにくい、天然由来の甘味料の実用化を目指したい、としています。
白米や麺類、または砂糖をふんだんに使ったスイーツなどを食べると、血糖値の急上昇を引き起こします。血糖値が上昇した状態が続くと糖の代謝を促すインスリンの働きが鈍くなり、糖尿病のリスクが高まることも知られています。
そのため、糖尿病を予防するには血糖値の急上昇を防ぐことが大切です。
では、どのようにすれば血糖値の急上昇を防ぐことができるのでしょうか?
十和田市中央病院の糖尿病ケアチームによると、以下のような対策が有効だそうです。
3食の中で食事を抜いてしまうと、その次の食事後の血糖値が急上昇するそうです。
また、血糖値が上がりにくい食品を選ぶことも重要です。一般的には、「白い穀物」より「茶色い穀物」のほうが血糖値が上がりにくいとされています。例えば、白米より玄米、食パンよりライ麦パンのほうが血糖値が上がりにくいと言われています。
さらに、野菜やキノコ類など食物繊維の多い食べ物から食べることで血糖値の上昇を抑えられることも、過去の研究から明らかになっています。
今回のイソフロリドシドが実用化されれば、血糖値の上がりにくい甘味料として新たな選択肢となるかもしれません。今後、イソフロリドシドからできた天然由来の甘味料ができれば、より健康に適した甘いものを食べられるようになりそうですね。
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