明治安田生命保険は、電話の音声を調整して、高齢者など難聴がある人でも音声が聞こえやすくなる機器を開発。コールセンターに導入しました。
高齢者でも電話の音声を聞き取りやすくして、よりスムーズなやり取りができるようにしていきたいとしています。
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明治安田が開発した新たな機器は、音響製品メーカーのラディウス株式会社が持つ、周波数を解析する技術を用いて開発したそうです。
弁当箱くらいの機器を、電話機とコールセンターのオペレーターがつけているヘッドセットや受話器の間に設置。機器にオペレーターの音声を経由させることで、音声の周波数を聞き取りやすいように調整します。
音声を調整することで、男性の低い声はこもりにくくなり、女性の高い声は響きにくくなるそうです。
明治安田は、2023年の1月からこの機器をコールセンターに本格導入。高齢者と保険の手続きをおこなうときに使用しているそうです。
また、この機器の特許もすでに取得。2023年の4月からは、約500に上る自治体など外部にも無償で提供していくとしています。
人の聴力は20代をピークに年齢を重ねるにつれて衰えていくと言われています。
医療センターの説明によると、耳の内部にある音を感じ取る細胞の数が減ったり細胞の機能が低下することで、音が聞こえにくくなるのだそうです。
加齢が原因の「老人性難聴」は、以下のような特徴があります。
声が聞こえにくくなって、電話が苦手になる高齢者は少なくありません。明治安田の技術が普及していけば、電話への抵抗感も薄れていきそうですね。
参考:「老人性難聴について」(益田地域医療センター)
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