AIを活用したサービスを展開している株式会社エクサウィザーズは、身体機能を分析するAIサービス「CareWiz トルト」に、「口腔機能分析」という新機能を追加することを明らかにしました。
なお、この機能追加は2023年4月から開始するとしています。
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今回新たに追加する新機能「口腔機能分析」は、訪問歯科診療をサポートする事業を手がけるデンタルサポート株式会社と、介護事業を展開するDSセルリア株式会社の協力を受けて開発したそうです。
「口腔機能分析AI」を使うと、高齢者が「パ、タ、カ」を繰り返し発音している動画を撮るだけで、舌や口、唇などの口腔機能を客観的に評価できると言います。
具体的な使い方は以下のとおりです。
また、高齢者の音声を分析した結果、口腔機能が低下している可能性があるとAIが判断した場合は、言語聴覚士などの専門家への相談を推奨するといったサポートも予定しているそうです。
そもそも、口腔機能を測る意義は何でしょうか?
真っ先に挙げられるのは、食べ物が器官に入ってしまうことで起こる「誤嚥(ごえん)性肺炎」の防止です。
食べ物を噛む力や飲み込む力などが衰えてくると、食べ物が誤って器官に入ってしまう「誤嚥」が起きるリスクが高まります。
食べ物を誤嚥してしまうと、肺に炎症が生じることがあります。これが「誤嚥性肺炎」で、介護現場で起こった死亡事故の大きな要因となっています。
食べ物を噛む力や飲み込む力を評価する専門家の数はまだまだ少ないのが現状です。しかし、今回紹介した「口腔機能分析AI」を使えば、専門知識がなくても高齢者の口腔機能を測れるようになります。そのため、「口腔機能分析AI」を搭載している「CareWiz トルト」が普及していけば、介護現場の誤嚥事故も減らせるかもしれませんね。
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