新たな研究で、ビタミンDを積極的に摂取すると糖尿病のリスクが減少する可能性が示されました。
この研究はアメリカのタフツ医療センターの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Annals of Internal Medicine」という医学誌に掲載されています。
研究グループは、2022年12月9日までに実施されている、糖尿病の前段階にある人を対象にビタミンDを投与した3件の研究報告を抽出。それらの研究データをもとに統計学的な解析をおこない、ビタミンDの効果を検証しました。
解析の結果、ビタミンDを投与されたグループは投与されていないグループに比べて、糖尿病の発症リスクが15%低下したことが明らかになったのです。
また、血中のビタミンDの濃度をより高く保っていたグループでは糖尿病の発症率が76%減少。大幅にリスクが抑制されたことが判明しました。
さらに、ビタミンDを摂取したグループは摂取していないグループに比べて、糖尿病の前段階の状態から正常な状態に改善した人の割合が30%多いこともわかりました。
以上の結果を受けて、今回の研究をリードしたタフツ医療センターのアナスタシオス・ピタス氏は「糖尿病の発症リスクが高い人がビタミンDを摂取すると、発症を抑制できる可能性が示された。しかし、ビタミンDを摂取すること以上に大切なのは、バランスの良い食生活や定期的な運動を心がけることだ。食生活や運動習慣は、サプリメントでは代替できない」と指摘しました。
ビタミンDは、サンマやサケなどの魚介類やシイタケなどのキノコ類に豊富に含まれていると言われています。バランスの良い食事を心がけて、健康的な毎日を過ごしましょう。
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