2023年3月7日、社会福祉振興・試験センターは、2023年2月5日に実施した今年度の社会福祉士国家試験の合格者を発表。合格者数・合格率ともに過去最高になったことがわかりました。
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そもそも、社会福祉士とはどんな職業なのでしょうか?
社会福祉士とは、福祉を中心とした相談業務に必要な知識やスキルがあることを証明する国家資格のこと。高齢者や身体・精神に障がいがある人、生活困窮者でも安心して日常生活が送れるようにサポートする職業です。
業務をおこなうには、保険、医療、高齢者福祉、児童福祉など福祉に関わる幅広い知識が必要なため、国家試験に合格することが義務付けられています。また、国家試験を受験するためには、次のうちいずれかの要件が必要です。
なお、短期大学を卒業した人は相談援助の実務経験も、国家試験を受験するための条件となっています。
今回、社会福祉士の国家試験を受験した3万6974人のうち1万6338人が合格し、過去最多となったことがわかりました。ちなみになお、昨年度の受験者数は3万4563人で、合格者数は1万742人でした。
さらに、合格率も44.2%と過去最高を記録したことが判明。2020年度の合格率が29.3%、2021年度の合格率が31.1%だったことを踏まえると、その差は一目瞭然です。
合格者が1万5000人を超えるのも、合格率が40%を超えるのも今回がはじめてとのこと。この結果を受けて、厚生労働省は「今年度から試験内容を見直したことも影響しているのではないか」としています。
今後、高齢者や障がいを持った人などどんな人でも自分らしく生きていけるような社会をつくっていくためには、多様な人と連携して生活を支える社会福祉士の存在が不可欠です。
志を持った人が社会福祉士になって、より暮らしやすい社会になると良いですね。
参考:「福祉の資格」(全国社会福祉協議会)
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