埼玉県飯能市の特別養護老人ホーム(特養)で、入居者が職員に蹴られて死亡するという事件が発生。容疑者とみられる職員の男が逮捕されました。
司法解剖の結果、入居者の死因は打撲による腹の内部出血だとみられています。
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警察の調べによると、2023年5月9日の午後2時頃、職員の男が車椅子を利用している90代の男性の背中を蹴った疑いが持たれています。
背中を蹴られた入居者の男性は、その後搬送先の病院で死亡が確認されました。
施設職員は「防犯カメラに、暴行の一部始終が映っていた。利用者の後ろから前蹴りを入れたようだった」と話しています。
警察の取り調べに対し、容疑者の男は「忙しいときにいろいろ頼まれて蹴ってしまった」と容疑を認めているそうです。
警察は傷害致死の疑いも視野に、さらに詳細に調べていくとしています。
なぜ、こういった虐待が起きてしまうのでしょうか?
医療経済研究機構が、殴る蹴るなどの身体的虐待の要因を全国のケアマネジャーに尋ねたところ、「虐待者の介護疲れが要因として考えられる」という回答がおよそ過半数を占めていることが明らかになりました。
介護者のストレスが時間をかけて蓄積した結果、虐待に至ってしまうケースが多いそうです。
これを防ぐためには、定期的に面談などをおこない、職員が抱えている悩みを早めにキャッチする体制を整えておくことが大切。事前に悩みなどを把握できれば、担当を変更するなどの対処がしやすくなります。
また、職員同士の雰囲気が良さそうな施設では、虐待も起こりにくいものです。家族が施設への入居を予定している人は、事前に見学などに行ってみて施設の雰囲気を見ておくと良いかもしれませんね。
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