北海道の札幌市にある特別養護老人ホーム(特養)で、介護職員が入居している高齢男性の腹を蹴るという事件が発生しました。
この事件の容疑で逮捕されたのは、この施設で働いていた27歳の男。男はすでに特養を懲戒解雇されているそうです。
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警察などの調べによると、2023年5月9日、北海道・札幌市の特養で、職員の男が88歳の入居者の男性を暴行するという事件が発生。5月15日に男性の怪我に気づいた別の職員が警察に通報したことで、事件が発覚したそうです。
その後、容疑者とみられる元職員の男は逮捕されました。警察の調べに対して、男は「介護でストレスが溜まっていた。イライラが抑えきれなかった」と容疑を認めているそうです。
男に腹などを殴られた男性は、ろっ骨を折るなどの重傷だということです。
今回のような虐待を防ぐためには、職員が働きやすいように職場環境を整えることが大切です。そのため、各自治体は職員が働きやすくなるような取り組みをそれぞれ実施しています。
例えば、東京都では働きやすさの指標となる項目を明示した「働きやすい福祉の職場ガイドライン」を策定。このガイドラインを踏まえた職場づくりをおこなっている施設や事業所は「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所」として応援するとしています。
ガイドラインは、職場環境や風土、人材育成、ライフワークバランスなど17の項目で構成。その主な内容は以下のとおりです。
高齢者が安心して施設で暮らせるかどうかは職員にかかっています。職員はそのことを自覚し、丁寧なケアをおこなってほしいですね。
参考:「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言」(東京都福祉保健局)
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