新たな研究で、糖尿病を患っている人でも血糖値を適切に管理できていれば、認知症の発症リスクを大幅に下げられる可能性が示されました。
この研究はオーストラリアのモナシュ大学と国立健康老化センターの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「JAMA Neurology」という学術誌にオンライン掲載されています。
今回の研究にあたって、グループはアメリカの統合医療システムに登録された25万3211人の医療データを解析することにしました。
今回の研究では、以下の条件にすべて当てはまる人を対象としています。
対象者の平均年齢は61歳で、約6年にわたって追跡調査がおこなわれました。
研究グループがおよそ3年にわたって対象者の医療データを解析した結果、1~2ヵ月の血糖値を反映するHbA1cの数値が6~8%と適正に管理されていた人は、認知症の発症リスクが低下したことが明らかになりました。
特に、HbA1cが6~7%未満と、良好な血糖管理ができていた人では、認知症の発症リスクが約2割低下していたこともわかりました。
以上の結果を受けて、モナシュ大学保健予防医学部に所属するクリス・モラン氏は「良好な血糖管理ができている人は、糖尿病を患っている人であっても認知症のリスクが大幅に低下したことがわかった。良好な血糖管理を継続することの大切さが改めて示された」と述べています。
血糖値を良好に保つためには、毎日の生活習慣を見直すことが大切です。隙間時間にウォーキングなどの運動を取り入れたり、食物繊維が豊富な野菜を意識的に摂取したりすると良いかもしれませんね。
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