富山県入善町が、皮膚の色素から野菜の摂取量を測定できる装置を導入。6月2日に、町内のショッピングセンターで測定会が開かれました。
入善町では「減塩いいね!」と呼ばれる、高血圧などの生活習慣病を予防するための減塩運動を実施。今回、どれくらい野菜を食べているかを町民に知ってもらい、塩分を排出するとされる「カリウム」が豊富な野菜の摂取量を増やして、健康寿命の延伸につなげるねらいがあります。
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2023年6月2日、入善町のショッピングセンターで、野菜の摂取量を測定できる装置「皮膚カロテノイド測定器」を使った測定会がおこなわれました。
「皮膚カロテノイド測定器」のセンサーに指をかざすと、装置が皮膚の色素を測定。そのデータから、野菜の摂取量が足りているかどうかを5段階で確認できるとしています。
今回おこなわれた測定会では、保健師や管理栄養士も立ち合い、測定会に訪れた人に野菜の摂取量を増やすアドバイスをしていたと言います。
入善町の担当者は「野菜の摂取量が足りているかどうかわからない人がほとんどだと思う。今後も測定会を継続的におこない、食生活の改善に役立てたい」と話しました。
町民の健康寿命の延伸を目指した測定会は、今後も町内のスーパーや保健センターなどで実施していく予定だそうです。
WHO(世界保健機関)は、塩分が過剰な食生活を続けていると高血圧などのリスクが高まるとし、1日の塩分摂取量を5g未満に抑えるように呼びかけています。
しかし、日本人の塩分摂取量は特に高いと言われていて、医薬基盤・健康・栄養研究所のデータによると、日本人の平均的な1日当たりの塩分摂取量は約10g。WHOが定める量のおよそ2倍であることが明らかになっています。
では、どうすれば減塩できるのでしょうか?
WHOによると、以下のような対策が有効だとしています。
もし「今日は塩分を摂り過ぎた」と思ったら、塩分の排出を促す「カリウム」が豊富な野菜や果物を食べるようにすると良さそうです。カリウムはにんじんやほうれん草、ひじきなどに豊富に含まれています。日々の食事にこうした野菜を取り入れていきたいですね。
参考:「生活習慣病を防ぐためのプロジェクト「減塩いいね!」」(入善町HP)
参考:「日本における食塩摂取量の現状」(医薬基盤・健康・栄養研究所)
参考:「Salt reduction」(WHO)
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