新たな研究で、頭を使うゲームやパズルが、高齢者の認知症リスクを低下させる可能性が示されました。この研究はオーストラリアのモナシュ大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「JAMA Network」という医学誌に掲載されています。
今回、研究グループは、パズルなどの脳を刺激するとされるさまざまな活動が、認知症の発症リスクにどのような影響を与えているのかを調べることにしました。
調査にあたって研究グループは、2010~2020年にわたって、高齢者のライフスタイルに関するデータを収集。対象となったのは、研究を始めた時点で介護施設ではなく地域社会で暮らしていて、認知機能に問題がない70代以上の高齢者で、その人数は1万人以上に上りました。
対象者は友人と会う機会があるかどうかや、レジャー活動をおこなうか、美術館などに出かけるかといったライフスタイルに関する質問に答えました。
調査の結果、脳に良い刺激を与えるとされる活動を日常的におこなっている人は、そうでない同世代の人に比べて認知症を発症するリスクが9~11%低いことが明らかになりました。
「脳に良い刺激を与えるとされる活動」の一例は、以下のとおりです。
一方、社会活動の頻度や友人・家族の人数などは認知症リスクとは関係がない可能性が示唆されました。ただ、研究グループは「孤独や孤立の影響を見るには参加者の人数が少なすぎた」と指摘しています。
何か新しいことを学ぶことは、前向きに生きやすくなるなどメンタル面でもポジティブな効果が認められています。何歳からでも遅すぎるということはないので、新しい趣味を始めてみるのも良いかもしれませんね。
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