米国栄養学会で発表された最新の研究で、栄養バランスの取れた食品を間食として食べると、中性脂肪や血糖の状態が良くなる可能性が示されました。
この研究は、キングス・ロンドン・カレッジの研究グループによっておこなわれたものです。
朝食、昼食、夕食の時間以外に食べ物を食べる「間食」を止められないという人は少なくありません。また、間食を続けるとエネルギーを摂りすぎて肥満になりやすいとも言われています。
しかし、今回の研究で、間食も賢く摂ればむしろ健康的であることが示されたのです。
今回、研究グループはイギリスで実施されている世界最大規模の栄養学研究「PREDICT研究」のデータを使って、間食と健康状態の関連性を調べることにしました。
研究グループは「PREDICT研究」に参加した1000人以上の男女を対象に調査を実施。間食の量や何を食べたのか、間食のタイミングなどと糖の代謝を促す中性脂肪の状態やインスリンの働きの関連性を調べた結果、カロリーが低く栄養価の高い、「質の良い食べ物」を間食として食べるとインスリンの働きが改善され、中性脂肪も減らせる可能性が示されました。
また、間食のタイミングも重要であることが判明。夜の9時以降に間食をしている人は、昼間に間食をしている人に比べて、食後の血糖値や中性脂肪値、直近1~2ヵ月の平均的な血糖値を示すHbA1cの値すべてが高めだったことが明らかになったのです。
以上の結果を受けて、キングス・ロンドン・カレッジで栄養学を研究しているケイト・バーミンガム氏は「研究の結果、間食は量や頻度よりも何を食べたかが重要であることがわかった」と述べています。
では、「質の良い間食」を摂るには、どのような食べ物を食べれば良いのでしょうか?
キングス・ロンドン・カレッジの研究グループは、菓子パンやポテトチップスなどの高カロリーで糖質を多く含む加工食品ではなく、果物やナッツなど食物繊維が豊富でナチュラルな食品を選ぶと良いとしています。
また、どうしても加工食品が食べたい場合は、塩分が少なく、カロリーを抑えたものを選ぶと良いそうです。
最近では、おいしさはそのままにカロリーや糖質を抑えた食品も多数販売されています。成分表示をよく見て、適切な食生活を心がけていきたいですね。
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