エンタメ事業を手がけるシバハマ合同会社は、すべての人をエンターテインメントで元気にすることを目的に「エンタメ・ギフト」と呼ばれるプロジェクトをスタート。今回、その第二弾として、高齢者施設の利用者向けの「訪問落語」をリリースすることを明らかにしました。
シバハマ合同会社は、2023年4月から「エンタメ・ギフト」と名づけたエンターテインメント事業をスタート。これまでは、児童福祉施設にいる子どもたちを中心に「ピーター・パン」などの作品を届けてきました。
今回、その第二弾として、落語会に行きたくても外出が難しい高齢者施設の利用者を対象に「訪問落語」をおこなっていくと発表。2023年の10月から真打の落語家が特別養護老人ホームを訪問し、落語会を開催するとしています。
今回の訪問落語は、担当者が介護老人保健施設で働いていたときに、「昔はよく落語鑑賞をしていた。また見に行きたい」という声が利用者から挙がったことがきっかけだといいます。
担当者は「訪問落語は医療系のリハビリではない。何かの目的のために鑑賞するのではなく、ただ楽しんでいただければそれで良い」と述べています。
新たな研究で、笑うことは認知症のリスクを軽減する可能性が示されました。
福島県立医科大学は、約1000人の65歳以上の男女を対象に調査を実施。物忘れなどの認知機能に関する症状と笑いの頻度をアンケート方式で調べました。
その結果、「笑う機会がほとんどない」と回答した人は、「ほぼ毎日笑う」と回答した人に比べて、男性では2.11倍、女性では2.6倍多くの人に、認知機能の低下症状がみられたことが明らかになりました。
言い換えると、ほぼ毎日笑う人は笑う機会が少ない人に比べて、認知機能の低下を抑えられる可能性が示されたのです。
今回の「訪問落語」の取り組みがさらにさまざまな施設に広まっていけば、利用者も笑う日々が増え、より健やかな毎日を過ごせるようになりそうですね。
参考:「エンタメ・ギフト《訪問らくご》」(Shibahama)
参考:「笑って認知症を予防できるか」(健康長寿ネット)
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