新たな研究で、ワカメ、コンブ、ヒジキ、モズク、メカブなどの海藻を食事に取り入れると、糖尿病や肥満のリスクを減らすのに役立つことがわかりました。
また、海藻についてのほかの研究結果では、海藻をよく食べる人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発症リスクが低いこともわかっています。
今回の研究では、151人の肥満女性を対象に、ワカメなどの海藻に含まれる「フコキサンチン」という成分を16週間毎日摂取した場合の身体の変化を調査。フコキサンチンを摂取し続けた人は摂取する以前と比べて、体重やウエストの周囲径が減り、体脂肪や肝臓の脂肪の増加も抑えられているという結果が出ました。
また、別の研究では、8万6113人を対象に20年間にかけて海藻の摂取頻度と健康状態の関係性について研究しており、その研究結果では、海藻をよく食べる人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発症リスクが低いこともわかっています。
今回の研究で、海藻に含まれるフコキサンチンが糖尿病や肥満を改善することがわかりましたが、フコキサンチンは身体に吸収されにくい栄養素。体重減少の効果を引き出すには、毎日、大量の海藻を食べる必要があります。海藻の研究をしているチームの教授は「フコキサンチンを活性化して、錠剤などにして摂取する方法を開発することを考えています」と発表しています。
ワカメなどの海藻には研究に利用されたフコキサンチンのほかにも、主に以下の栄養素が入っています。
海藻は栄養素がとても豊富な食材。糖尿病や肥満を防ぐ効果以外にも、海藻を摂取することで骨を強くしたり、腸内環境を良くしてくれる効果もあります。乾燥のカットワカメなどは保存しやすく、水で戻せば簡単に料理に使えるので、気軽に食卓に加えられますね。
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