2025年には5人に1人が発症すると言われている認知症。将来、自分が当事者となったり、家族が認知症になることもあるかもしれません。
そういった状況を受けて、昨年9月に発売されたのが『認知症世界の歩き方』。認知症の人100名にインタビューし、認知症の人はどのように世界が見えているのかを体験できる書籍です。
発売翌日には重版が決定した本書の内容を、ゲームで体験できるのが「認知症世界の歩き方 Play!」です。パソコン1台で、認知症の世界を体験できるようになっています。
Contents
『認知症世界の歩き方』は、現在までに11万部を発刊。どこかユーモラスで不思議な世界観を、旅行記のようにまとめています。それをゲーム形式で体験できるようにしたのが「認知症世界の歩き方 Play!」です。
本ゲームでは、不思議なスポットをすごろくの要領で旅していきます。
例えば「ミステリーバス」というスポットでは、はじめは食事に出かけようとバスに乗ったのに、徐々に行先も自分がどこから来たのかも忘れてしまいます。
また「顔無し族の村」では、村人が仮面をしているので相手が誰だかわかりません。さらに村人が仮面を外す度に顔が変わり、ときには知り合いの顔に見えてしまうことも…。
このように認知症世界では、さまざまなハプニングが起こります。そのハプニングを乗り越えるために、地域の資源や人とのつながり、役に立つアイテムをゲームの中で学ぶことができます。
また、このゲームを活用した研修プログラムも提供されています。自治体や医療現場、介護事業所向けのプログラムや、その他の民間企業向けのプログラムを用意。このゲームを活用して、認知症フレンドリーな地域や商品づくりを推進する取り組みです。
一般的に、認知症の人は「何もできない」「何もわからない」と思われているかもしれません。
しかし、「認知症の人が、どのように世界を感じているのか」を体験すると考え方が少し変わってくるのではないでしょうか。もしかしたら、このゲームで体験することで「この状態だったら誰でも戸惑うよね」と共感できるようになるかもしれませんね。
多くの人の理解が進んで、認知症の人が何に困っているのか、どう手助けすれば良いのかを想像できるようになると、認知症の人も暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。
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