5月に入り、気温が高い日も増えてきました。
そこで懸念されるのが熱中症。熱中症によって昨年5月に救急搬送されたのは1626人でした。例年より少ない数ではありますが、真夏でなくても熱中症の危険があることがわかります。
特に高齢者は、体温の調節機能が衰えることで熱中症のリスクが高くなることがわかっています。毎年、救急搬送される人の半数ほどが高齢者です。
そこで、IoT技術によってデジタル化を進めるサービスを提供するAgx社は、温湿度センサーや皮膚温度センサーを使った「安全管理ソリューション」を開発。これは、介護施設に暮らす高齢者の熱中症リスクを把握するシステムだそうです。
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IoT技術によって建設現場の安全管理や業務の効率化などをおこなっているAgx社が、熱中症の予防をする「安全管理ソリューション」を開発しました。
IoTとは「モノのインターネット」という意味。パソコンやスマートフォンのようなインターネットを利用するためのモノだけでなく、自動車や時計などあらゆるモノをインターネットに接続させてコントロールしようとする考え方です。
今回、Agx社が発表したシステムは、「温湿度センサー」「皮膚温度センサー」の2つを組み合わせて熱中症リスクを把握するものです。
「温湿度センサー」は、室内に設置したり人が携帯することで、周囲の温度や湿度を測定。視覚的に熱中症リスクを表したヒートマップによって、室内が熱中症になりやすい状況になっていないかを直感的に確認できます。
さらに、腕時計型の「皮膚温度センサー」を入居者が装着することで、その人の皮膚の温度を常に測定。体調の異変を感じにくい高齢者の身体状況の変化をスタッフが把握できるそうです。
これらの情報は、スタッフが利用する専用アプリに送信。パソコンやスマートフォン、タブレットでアクセスするだけで簡単にデータを閲覧できるので、ITに不慣れな人でも使いやすいのが特徴です。
熱中症で救急搬送される人は夏本番になる7月からだけでなく、5月でも気温が上がり始めると注意が必要です。
しかし、そうはいっても年を重ねると暑さの感覚が鈍くなってしまうため、「体調がおかしいな」と思ったときには症状が進行していることも。そのため、今回のシステムのように常に体温や室温を把握できるようになっていると安心ですね。
高齢者は熱中症リスクが高いので、いつでも体調の変化に気を付けておく必要がありそうです。
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