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ニュース

熱中症

熱中症 調査結果

熱中症の救急搬送の半数が高齢者!?喉が乾いてなくても水分補給を!

気象庁の発表によると、今年の夏は全国の広い範囲で10年に一度の猛烈な暑さになると予測されており、専門家も熱中症への最大限の警戒を呼びかけています。 そんな中、総務省は熱中症による搬送件数を調査。すると、直近2週間で搬送された人のうち、半数以上を65歳以上の高齢者が占めていたことがわかったのです。 熱中症で搬送された人の半数以上が高齢者 総務省消防庁は、2023年7月10~23日において、熱中症で搬送された件数を調査。その結果、搬送された人のうち55.7%と半数以上を65歳以上の高齢者が占めていたことが明らかになりました。 総務省消防庁は「高齢者は特に身体に熱がこもりやすく、のどの渇きも自覚しにくい。こまめな水分補給やエアコンの適切な使用が大切だ」としています。 また、早稲田大学で環境生理学を研究している永島計氏は「高齢者や子どもは体温を調節する機能が弱いため、一層の注意が必要だ。炎天下での運動や作業をできるだけ避け、水分補給を心がけてほしい」と注意を呼びかけています。 熱中症の症状とその対策について 熱中症になると、次のような症状が出やすいとされています。 めまいや顔のほてり 筋肉痛や筋肉のけいれん 身体のだるさや吐き気 体温の上昇 まっすぐ歩けずふらついてしまう 呼びかけに反応しない 特に呼びかけに反応できないくらい意識レベルが低下している場合は大変危険な状態のため、すぐに医療機関で受診する必要があります。 では、以上のような熱中症の症状を防ぐためには、どのような対策が有効なのでしょうか?日本気象協会によると、次のような対策が有効だと言います。 のどが渇いていなくても水分補給を心がける エアコンを利用して室温を涼しくする 屋外に出る場合は、帽子や日傘を使用して直射日光を避ける 冷却シートや氷枕など冷却グッズを適宜使用する 自分では暑いと思っていなくても、身体に大きな負荷がかかっていることもあります。我慢せずにエアコンなどを使用して、猛暑を乗り切りましょう。 参考:「熱中症ゼロへ」(日本気象協会)

2023/08/01

事件 介護の事故 熱中症

ショートステイの迎え行かず80代男性死亡。ミスで予約データ消えた

大阪県大阪市の特別養護老人ホームで、ショートステイ(短期宿泊)を予定していた80代の男性を迎えに行かなかったために、男性が死亡してしまうという事故が発生しました。 警察は事故のいきさつについて、慎重に調査を進めています。 送迎されなかった男性が熱中症で死亡 調べによると、85歳の男性は7月15日から特養のショートステイを利用する予定だったと言います。しかし、施設側は何らかのミスで入力した予約のデータを消してしまったため、予約に気づけなかったそうです。 その結果、6日後に別の介護事業者が自宅を訪問した際に、男性は死亡した状態で発見されました。死因は熱中症とみられています。 また、男性は最も手厚いケアを要する「要介護5」と認定されていたとのこと。要介護5は単独で生活するのが困難な段階で、エアコンをつけて室温を調節したり水を飲んだりすることも難しかったと思われます。 男性は当該の施設を複数回利用したことがあったということで、警察が施設に対して事情聴取をおこなっています。 施設側は今回の事件に対して「重大な事故として責任を感じている。このようなことが起こらないように再発防止に努めたい」と話しているそうです。 送迎ミスを減らす取り組み 今回のような送迎ミスは、長年にわたる高齢者施設の課題でもあります。 広島県広島市のとあるデイサービスセンターでは、頻発する送迎時のミスを減らすために、次のような取り組みがおこなわれました。 送迎時の注意点を視覚的に示した送迎ノートを作成 送迎前に、複数の職員でその日の送迎の内容を声に出して確認 送迎マニュアルを作成し、職員会議で共有 送迎時に特に注意を必要とする場所を示した危険箇所マップを作成し、壁に掲示 以上の取り組みをおこなう前とおこなった後の9ヵ月間の事故件数を比較した結果、送迎忘れは22件から16件に、送迎時の利用者の怪我は13件から6件と、それぞれ大幅に減少したことが明らかになりました。 また、今回のような事故を減らすためには、施設の職員だけでなく地域の人も定期的に声かけするような取り組みが必要なのかもしれません。

2023/07/31

熱中症 調査結果

「熱帯夜」で死亡リスクが上がる!?日中だけじゃなく夜も涼しく

新たな研究で、最低気温が25度以上になる「熱帯夜」では、より死亡リスクが上昇する可能性が示されました。 この研究は筑波大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Environmental Health Perspective」という学術誌に掲載されています。 熱帯夜のリスクを解明 近年、地球温暖化が進み、世界全体の平均気温が上がってきています。そのため、最近では夜になっても気温が下がらない「熱帯夜」になる日も増えている現状があります。 研究グループは、「熱帯夜が続くと、日中に体内で溜め込んだ熱を発散する機会がなくなり、身体に大きな負担がかかる。場合によっては重大な健康リスクを招く危険性もあるため、熱帯夜のリスクを具体化することが重要だ」としています。 しかし、これまで熱帯夜に関連する死亡リスクを調査した研究はほとんどなかったため、今回、筑波大学の研究グループがこれを調べることにしました。 熱帯夜で死亡リスクが上昇 今回の研究では、47都道府県における1973~2015年の気象データから死因や地域別に熱帯夜の死亡率への影響を統計的に解析しました。 その結果、熱帯夜における全死因による死亡リスクは、熱帯夜ではない日に比べて9~10%上昇したこと判明。また、研究グループが定めた11の死因(心筋梗塞や脳卒中、肺炎、腎臓病など)による死亡率すべてが熱帯夜と関連していることも明らかになりました。 また、熱帯夜と死亡率との関連の強さは都道府県ごとに違うことも判明。特に、東北地方で熱帯夜における死亡リスクが高いことがわかりました。 さらに、すべての地域で、夏の終わりよりも初夏における熱帯夜のほうがより死亡リスクが高いことも明らかになりました。 以上の結果を受けて、研究グループは「近年、気候変動によってますます平均気温が上がってきている。今回の研究では、それにともなう健康被害を防ぐための手だてを考えることの重要性が示された」としています。 これから夏本番を迎え、夜になっても気温が下がらない熱帯夜になる日が増えることが予想されます。特に高齢者は、一般成人に比べて脱水症状や熱中症になりやすいため、小まめに水分補給をしたり扇風機や冷房を我慢しないで使用したりすることが大切です。

2023/06/05

地域の取り組み 熱中症

高齢者の熱中症対策に「涼み処」を設置!公共施設を休憩所として開放

東京都大田区は5月24日、区のホームページで熱中症に関する情報共有を実施。高齢者は特に熱中症が起こりやすいとして注意を呼びかけるとともに、区でおこなわれる熱中症予防の取り組みについて掲載しました。 東京都大田区が熱中症の注意喚起を実施 2023年5月24日、東京都大田区は高齢者に対して熱中症に関する注意喚起を実施。「無理な節電をせず、エアコンや扇風機を活用してほしい」と訴えました。 また、大田区では高齢者に対して、熱中症予防の取り組みをおこなっていくとしています。 例えば、地域包括センターの職員が中心になって、一人暮らしをしている高齢者の自宅を訪れて、熱中症の注意を呼びかけたり啓発メッセージ入りのうちわを投函したりしているそうです。 また、暑さが和らぐ9月30日まで、区民センターや図書館、消費者生活センターなどの区の公共施設を「まちなかの涼み処」として開放。担当者は「入り口付近にあるのぼり旗が目印。外出時の休憩場所として利用してほしい」と呼びかけています。 さらに、地域包括支援センターを、高齢者の熱中症予防に関する相談窓口に。高齢者やその家族に対して、熱中症予防の声かけや情報提供をおこなっていくとしています。 高齢者は熱中症に特に注意 高齢者は熱中症にかかりやすく、特に注意が必要だと言われています。環境省によると、2021年における東京都23区の熱中症死亡者のうち、8割は65歳以上の高齢者なのだそうです。 では、なぜ高齢者は熱中症にかかりやすいのでしょうか? 環境省によると、高齢者は次のような身体機能の衰えによって、熱中症が引き起こされやすい状態にあると言います。 高齢者は一般成人に比べて体内の元々の水分量が少ないため、すぐに水分が不足する状態になりやすい 加齢により暑さやのどの渇きを感じにくくなった結果、水分摂取をあまりおこなわなくなる 暑さに対する体の調節機能が低下し、体内に熱がこもりやすくなる 近年、地球温暖化にともなってますます気温が上昇しています。昼間に外出する必要があるときは、日傘や帽子を使用したり日陰を活用したりするなど、直射日光を避けられるような工夫をすると良さそうですね。 参考:「地域で高齢者を見守り、熱中症を予防しましょう」(大田区)

2023/05/26

熱中症

高齢者が熱中症で死亡!?季節外れの暑さで4月でも熱中症に要注意!

季節はずれの暑さとなった4月20日の富山県で、熱中症による高齢者の死亡が相次ぎました。 厚生労働省は、「高齢者は暑さに対する感覚機能や、体温調節をする機能が低下しているので注意してほしい」と呼びかけています。 高齢者の熱中症による死亡が相次ぐ 警察によると、4月20日の夜、富山県立山町在住の86歳の女性が自宅付近の畑で倒れているのを家族が発見したとのこと。救急隊が到着したものの女性の意識は戻らず、その場で死亡が確認されたそうです。 この日の富山県では、最高気温が27度にもなり季節外れの暑さとなっていました。警察は女性が熱中症で死亡した可能性も踏まえ、死因を調べるとしています。 また、同日、富山県富山市に住む73歳の男性が山菜取りをしていたら、急に体調不良を起こし死亡した事故もありました。警察が司法解剖をしたところ、男性は熱中症で死亡したとみられています。 熱中症を防ぐには 厚生労働省によると、熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者とのこと。体温の調節機能や暑さを感じる機能などが低下しているため、一般成人に比べて熱中症になりやすいそうです。 では、どうすれば熱中症を予防できるのでしょうか? 厚生労働省は、以下のような対策が有効だとしています。 日傘や帽子を着用する 日陰を利用したり小まめに休憩したりする 通気性や吸湿性に優れた衣服を着る 保冷剤や冷たいタオルなどで体を冷やす 室内にいるときは室温を小まめに確認し、扇風機やエアコンで温度を調節する これから季節の変わり目になるため、寒暖差が大きくなることが予想されます。急な暑さで体調を崩さないためにも、適切な熱中症対策をおこなっていきたいですね。 参考:「熱中症予防のための情報・資料サイト」(厚生労働省)

2023/04/26

最新研究 熱中症 糖尿病治療

気温30度で糖尿病患者の入院リスクが1.6倍!?高血糖・低血糖に注意

8月になった途端、気温が急に上がった日本列島。最高気温が35度を超える猛暑日になった地域も多くあります。 そこで心配になることといえば熱中症ですが、実はそれだけではなく糖尿病の人は糖尿病の症状悪化にも注意が必要であることがわかりました。 これは、東京医科歯科大学が明らかにしたもの。それによると気温が30度の場合、糖尿病の症状悪化による入院のリスクが約1.6倍になるそうです。 気温が血糖値にも影響する!? 東京医科歯科大学は、気温と糖尿病の合併症による入院リスクの関係を調査しました。 これまでの研究で、糖尿病の人が高い気温にさらされることで死亡や入院のリスクが上昇することはわかっていました。しかし、具体的な症状の発症のリスクについては明らかになっていませんでした。 そこで今回の研究では、糖尿病の急性合併症である「高血糖緊急症」や、「低血糖」の症状に注目して調査をおこなったそうです。 その結果、全国の平均気温22.6度のときと比較して、気温が26.7度の場合は高血糖緊急症による入院リスクは1.27倍に上昇、低血糖では1.33倍に増加したそう。さらに、29.9度では高血糖緊急症の入院リスクは1.64倍、低血糖では1.65倍にまで増えたことがわかりました。 この結果を受けて研究チームは、気温に注意して高血糖や低血糖の予防をおこなうことを提案。特に、血糖値のコントロールが上手くいっていない糖尿病患者や、インスリンを使用している人の場合、薬を調整するなどの治療を積極的におこなうことで、入院を予防する可能性がある、と述べています。 熱中症と血糖値に要注意 気温が高くなると「熱中症に気をつけなきゃ」と考えることは多いですが、血糖値にも気温が影響するなんて驚き。糖尿病の人は、夏場は血糖値のコントロールにもさらに注意する必要がありそうです。 特に、高齢者は加齢から温度の変化に鈍感になる傾向があります。そのため、「暑くない」と思っていても、天気予報で気温が高くなることがわかったら冷房を利用するなどの対策をするのが良いのかもしれませんね。

2022/08/02

熱中症 高齢者の一人暮らし

「熱中症弱者」の高齢者…”災害級”の暑さにはクーラーを活用して

今月27日には関東や東海、28日には九州や四国と異例の早さとなった梅雨明け。同時に、山梨県では38.7度、富山県でも37.1度など全国的に猛烈な暑さに見舞われました。 そうしたときに危険が高まるのが熱中症。消防庁によると、先週、全国で熱中症による搬送車が4551人となり、そのうちの半数が65歳以上の高齢者だったそうです。 そんな状況のなか、25日には埼玉県で90代の男性が熱中症の疑いで死亡。男性は、クーラーのない室内で倒れていたそうです。 クーラーのない室内で…。 今月25日、埼玉県川越市で94歳の男性が自宅で倒れているのを家族が発見。ベッドの上で意識がなくなっていたところを病院へ搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。 この男性が倒れていた部屋は、窓が開いて扇風機が回っていたものの、クーラーが設置されていなかったそうです。 この日、埼玉県内では鳩山町で39.2度を記録するなど、複数の地点で猛暑日でした。その後も猛烈な暑さが続いています。 「熱中症弱者」になりやすい高齢者 今月29日時点で東北以外の地域で梅雨明けが発表され、各地で猛暑日が観測されています。 こうしたときに、熱中症になるリスクが急増。身体が暑さにまだ慣れていないため、体温調節が上手くできないのです。 なかでも高齢者は、加齢により暑さを感じにくくなっており、暑い日でもクーラーを使わない人も。しかし、体温調節の機能が低下して汗の量が減るため、若い世代よりも身体に熱をためやすく、熱中症リスクが高いので大変危険です。 特に、今年は例年に比べて異例の早さの梅雨明け。同様に関東甲信地方が6月に梅雨明けした2018年には、65歳以上の高齢者の1288人が熱中症で死亡しています。 こうした状況を受けて、日本救急医学会熱中症委員会は、「災害的な暑さが迫っており、できる限りエアコンを使ってほしい」「熱中症の48%は室内で発生する。節電が呼びかけられている中でもエアコンは後回しにしてほしい」と緊急会見で注意を促しました。 高齢者は、身体的な特徴から熱中症になりやすい「熱中症弱者」と言えます。「暑い」と感じなくてもエアコンを活用して、暑さ対策をしていきましょう。

2022/06/29

地域の取り組み 熱中症

熱中症から高齢者を守る!最新エアコンを安価な月額料金だけで利用!?

今月24日に気象庁が発表した「3ヵ月予報」によると、今年の夏は例年並みかそれ以上の暑さになる見込み。そのため、熱中症患者の増加が危惧されています。 そこで、栃木県鹿沼市は家電メーカーと協力して、高齢者や子どもがいる世帯向けに「省エネエアコン定額利用制度」を開始。省エネ性能の高いエアコンを安価な月額料金だけで提供し、5年間の支払いが終わればその後は無料で利用できます。 低額で最新エアコンを使える 鹿沼市は、家電メーカーや工事事業者などと協力して「省エネエアコン定額利用制度」をスタートさせたことを明らかにしました。 この事業は、月額料金を支払うことで最新の省エネエアコンを利用できるもの。6畳用エアコンは1800円、10畳用は1900円で利用でき、5年間の支払いが完了すればその後は無料で使用し続けられます。 この事業を利用できるのは、65歳以上の高齢者か18歳以下の子どもがいる世帯。市内では175台限定でエアコンを提供するそうです。 こうした取り組みが始まった背景には、高齢者が熱中症で救急搬送されるケースが多いことにあります。 消防庁によると、先月25日~今月1日までの1週間で救急搬送された熱中症患者の数は285人。そのうち65歳以上の高齢者が全体の56.1%の160人でした。 例年、熱中症で搬送される患者の半数近くが高齢者。そのため、特に熱中症になりやすい高齢者への熱中症対策が重要なのです。 場合に応じてマスクを外して 環境省によると、2020年の東京23区の熱中症死亡者のうち、約9割が「エアコンがない」「エアコンを使用していない」人だったそう。そのため、エアコンの使用の促進とあわせてエアコンの普及をしていくことが熱中症患者の減少につながるのです。 加えて、感染症対策のため多くの人が外でマスクをするように。マスクをしていると顔の温度や湿度が高くなるので、さらに熱中症リスクが高くなってしまいます。 そのため、厚生労働省は屋外で周囲の人と2メートル以上の距離が確保できるときにはマスクを外すことを推奨。気温などに応じた柔軟な対応を求めています。

2022/05/31

介護のICT化 熱中症

IoTで高齢者の熱中症対策!体温、室温、湿度から熱中症リスクを把握

5月に入り、気温が高い日も増えてきました。 そこで懸念されるのが熱中症。熱中症によって昨年5月に救急搬送されたのは1626人でした。例年より少ない数ではありますが、真夏でなくても熱中症の危険があることがわかります。 特に高齢者は、体温の調節機能が衰えることで熱中症のリスクが高くなることがわかっています。毎年、救急搬送される人の半数ほどが高齢者です。 そこで、IoT技術によってデジタル化を進めるサービスを提供するAgx社は、温湿度センサーや皮膚温度センサーを使った「安全管理ソリューション」を開発。これは、介護施設に暮らす高齢者の熱中症リスクを把握するシステムだそうです。 IoTで高齢者の熱中症を防ぐ IoT技術によって建設現場の安全管理や業務の効率化などをおこなっているAgx社が、熱中症の予防をする「安全管理ソリューション」を開発しました。 IoTとは「モノのインターネット」という意味。パソコンやスマートフォンのようなインターネットを利用するためのモノだけでなく、自動車や時計などあらゆるモノをインターネットに接続させてコントロールしようとする考え方です。 今回、Agx社が発表したシステムは、「温湿度センサー」「皮膚温度センサー」の2つを組み合わせて熱中症リスクを把握するものです。 「温湿度センサー」は、室内に設置したり人が携帯することで、周囲の温度や湿度を測定。視覚的に熱中症リスクを表したヒートマップによって、室内が熱中症になりやすい状況になっていないかを直感的に確認できます。 さらに、腕時計型の「皮膚温度センサー」を入居者が装着することで、その人の皮膚の温度を常に測定。体調の異変を感じにくい高齢者の身体状況の変化をスタッフが把握できるそうです。 これらの情報は、スタッフが利用する専用アプリに送信。パソコンやスマートフォン、タブレットでアクセスするだけで簡単にデータを閲覧できるので、ITに不慣れな人でも使いやすいのが特徴です。 夏の前から熱中症対策を 熱中症で救急搬送される人は夏本番になる7月からだけでなく、5月でも気温が上がり始めると注意が必要です。 しかし、そうはいっても年を重ねると暑さの感覚が鈍くなってしまうため、「体調がおかしいな」と思ったときには症状が進行していることも。そのため、今回のシステムのように常に体温や室温を把握できるようになっていると安心ですね。 高齢者は熱中症リスクが高いので、いつでも体調の変化に気を付けておく必要がありそうです。

2022/05/10

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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