日本は世界的にも災害が多い国。それに加えて世界一の長寿国であるのにも関わらず、まだまだ災害時の高齢者への支援が整っていない部分が多くあります。
さらに、災害時には地域住民同士のつながりが大切ですが、近年は地域の交流が減っているため、万が一の際の連携が難しいという現状があります。
そこで、千葉県浦安市のITベンチャーのアップリーチ社と市内の老人クラブは、スマホアプリ「MetellLIFE-ミテルライフ-」を開発。地域の町内会や老人クラブ、自治会などが活用することで、住民の安否が確認できる他、メッセージ機能で通常時のやりとりにも利用できます。
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アプリの開発などをおこなっている浦安市発のITベンチャーのアップリーチ社が「MetellLIFE」の配信を開始しました。
このアプリは、浦安市の老人クラブと共同で開発したもの。地域の町内会や老人クラブ、自治会などの団体が会員の安否確認に利用する目的で作製されました。
このアプリには、安否確認機能などの災害時に利用できる機能と、トーク機能、アンケート機能といった通常時のコミュニケーションに利用できる機能が搭載されています。
例えば、災害時には老人クラブの会長などから会員へ安否確認のアンケートを送信。「自宅にいますか?」「今すぐ助けが必要ですか?」といった質問に「はい」か「いいえ」を選ぶだけで安否確認ができるようになっています。
このアプリは老人クラブと共同で開発したこともあり、操作がシンプルで簡単なのが特徴。文字の大きさや色なども見やすさにこだわっているそうです。
今後は、災害時に助けが必要な人と助けに行ける人をマッチングする機能なども追加予定。緊急時の迅速な対応を支援できるようなアプリにしていくとのことです。
災害時、高齢者には特に配慮が必要な場面が数多くあります。
例えば避難時には、高齢者は若い世代ほど素早く動けないこともありますし、歩きやすい避難経路を確保することが必要。さらに、持病を抱えている場合が多いので、薬を切らさないように気を付けることも大切です。
このように、高齢者は災害時に注意することが多いので、日頃からの地域とのつながりも重要。今回のアプリのように地域住民が平時から交流しやすくしておくことで、いざという時もお互いに助け合いやすくなるかもしれませんね。
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