今月24日に気象庁が発表した「3ヵ月予報」によると、今年の夏は例年並みかそれ以上の暑さになる見込み。そのため、熱中症患者の増加が危惧されています。
そこで、栃木県鹿沼市は家電メーカーと協力して、高齢者や子どもがいる世帯向けに「省エネエアコン定額利用制度」を開始。省エネ性能の高いエアコンを安価な月額料金だけで提供し、5年間の支払いが終わればその後は無料で利用できます。
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鹿沼市は、家電メーカーや工事事業者などと協力して「省エネエアコン定額利用制度」をスタートさせたことを明らかにしました。
この事業は、月額料金を支払うことで最新の省エネエアコンを利用できるもの。6畳用エアコンは1800円、10畳用は1900円で利用でき、5年間の支払いが完了すればその後は無料で使用し続けられます。
この事業を利用できるのは、65歳以上の高齢者か18歳以下の子どもがいる世帯。市内では175台限定でエアコンを提供するそうです。
こうした取り組みが始まった背景には、高齢者が熱中症で救急搬送されるケースが多いことにあります。
消防庁によると、先月25日~今月1日までの1週間で救急搬送された熱中症患者の数は285人。そのうち65歳以上の高齢者が全体の56.1%の160人でした。
例年、熱中症で搬送される患者の半数近くが高齢者。そのため、特に熱中症になりやすい高齢者への熱中症対策が重要なのです。
環境省によると、2020年の東京23区の熱中症死亡者のうち、約9割が「エアコンがない」「エアコンを使用していない」人だったそう。そのため、エアコンの使用の促進とあわせてエアコンの普及をしていくことが熱中症患者の減少につながるのです。
加えて、感染症対策のため多くの人が外でマスクをするように。マスクをしていると顔の温度や湿度が高くなるので、さらに熱中症リスクが高くなってしまいます。
そのため、厚生労働省は屋外で周囲の人と2メートル以上の距離が確保できるときにはマスクを外すことを推奨。気温などに応じた柔軟な対応を求めています。
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