少子高齢化によって労働力が減少している一方で、働き続ける高齢者が増加しています。
内閣府の調査によると、2020年時点での高齢労働者の割合は13.4%。この割合は毎年上昇しています。
さらに、2020年におこなわれた国勢調査のうち就業状況についての結果が公表。そのなかで高知県は、労働力人口が前回の調査に比べて1万人あまり減少した一方で、70歳以上の労働者が増加していることがわかりました。
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総務省が2020年におこなわれた国勢調査のうち、就業状況についての結果を公表しました。
そのうちの高知県については、15歳以上の労働力人口は約35万9400人。2015年の前回調査に比べて約1万人減少したことがわかりました。
特に減少していた年代は、40~44歳、35~39歳の人口。現役世代の労働力人口が低下していることがわかります。
対して、70歳以上の労働力人口は増加。70~74歳は8211人、75~79歳は2167人、80~84歳は410人も増えており、高齢者が働き続けている傾向が判明しました。
高知県にかぎらず、全国的にも働く高齢者が増えています。
労働力人口に対する高齢者の割合は、毎年、最高値を更新。さらに、65~69歳の男性の60%が現役で働き続けていることもわかっています。
さらに、働いている高齢者の約36%は「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答。「75歳くらいまで」「80歳くらいまで」と回答した人と合わせると、60%以上の人が長く働き続けたいと考えているそうです。
ただ、こうした働く意欲の高い高齢者が多い一方で、高齢者の労災が増加。2020年の労災のうちの60歳以上が占める割合は26.6%であり、この割合は年々増えています。
なかでも、年齢が上がるに従って男性労働者の転落や女性労働者の転倒の発生率が上昇していることがわかっています。
というのも、高齢者は加齢に伴って身体機能や注意力が低下する傾向があるから。そのため、労働環境には若い世代よりも一層の配慮が必要なのです。
つまり、高齢労働者の増加に対して、高齢者に合わせた労働環境の整備が間に合っていないのが実情。今後、さらに働く高齢者が増えることを見越して、高齢者に優しい職場づくりが重要になっています。
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