世代をまたいだ交流が少なくなっている日本。子どもや夫婦だけの世帯や高齢者のひとり暮らしの世帯が増加することで、子どもと高齢者の交流が以前よりも減っているのです。
そこで、株式会社神戸デジタル・ラボと株式会社シアンが共同で「オンライン世代間ふれあいサービス」を提供開始しました。これは、介護施設と保育施設をオンラインでつないで高齢者と子どもが同時に旅行体験などができるプログラムで、現在、無料モニターの施設を募集しているそうです。
ITシステムの開発支援などをおこなっている株式会社神戸デジタル・ラボと、介護施設など向けのバーチャルツアーを提供している株式会社シアンが共同で「オンライン世代間ふれあいサービス」を開始。現在、無料モニターの募集をしています。
このサービスは、オンライン上で介護施設と保育施設などをつなぎ、高齢者と子どもが触れ合えるもの。旅行や体操、遊びといった高齢者も子どもも楽しめるプログラムが用意されています。
ちなみに、このプログラムを使って2021年に介護施設で実証実験を実施。参加した高齢者は、プログラムの体験をする前よりも後の方がポジティブな感情を示す値が最大42%増加、ネガティブな感情の値は最大24%減少したことがアンケート調査でわかりました。
さらに、参加した子どもの保護者からは「ガイドやお年寄りの方々との会話の方が楽しかった様子だった」という声が聞かれたとのことです。
このプログラムでは、進行をする専任のガイドが付いて、自己紹介やクイズ、体操などを通して高齢者と子どもの双方向のコミュニケーションを促します。そうすることで、映像を見るだけではなく能動的に参加できるので、高齢者の気持ちを満たして子どもの社会性の育成につながるそうです。
高齢者と子どもが交流することには、さまざまなメリットがあります。
例えば、高齢者にとって子どもの無邪気な笑顔を見ることは癒やしとなり、元気や活力がもらえます。さらに、同居している人以外と関わることがない高齢者は、認知症リスクが高まるという研究もあるので、子どもたちと触れ合うことで認知症の予防にもなるかもしれませんね。
今はコロナ禍で対面で会うのは難しい時期なので、オンラインで交流できる環境があると安心して楽しめそうです。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。