2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われている日本において、認知症予防に関心のある人も多いでしょう。
しかし、巷には認知症予防に関する情報があふれかえっていて「結局、何をすれば良いの?」と迷ってしまうこともあるかもしれません。
そうした人の参考になる研究が、今月9日に発表されました。
それは、太陽生命保険による「『歩行・思考・会話』する長期の活動が、認知症リスクの低下につながる可能性がある」という研究です。
それによると、同社の「歩行・思考・会話」を日常的におこなっている70~80代の営業社員の認知症リスクが、同年代の人よりも低いことがわかったそうです。
太陽生命保険の子会社である太陽生命少子高齢社会研究所は、認知症予防のための早期認知機能検査を提供してるMCBIの共同研究を実施。その結果、「『歩行・思考・会話』する長期の活動が、認知症リスクの低下につながる可能性がある」ということがわかりました。
この研究は、太陽生命保険の70~80代の約1500人の営業社員を対象におこなったもの。社員の「MCIスクリーニング検査」を同時期に検査を受けた約9500人の他の受験者と比較しました。
MCIスクリーニング検査とは、認知症の手間の段階である軽度認知障害(MCI)を発見する検査。血液中のアルツハイマー型認知症の原因物質である「アミロイドβ」を調べることで、MCIのリスクを測ります。
今回の研究の結果、同社社員の免疫力が高く、認知症リスクが低い傾向があることが判明。営業社員は、「歩く」「頭を使う」「コミュニケーションをとる」という認知症予防に効果的とされていることを長年にわたって日常的におこなっているため、こうした結果になったと考えられるそうです。
認知症の約6割を占めるアルツハイマー型認知症の予防法として「運動」「知的活動」「社会的活動」などが一般的に有効とされています。
ただ、私たちが認知症予防のために営業活動をする訳にはいきませんよね。
そこで、私たちでもできる身近な予防法としては「介護予防教室に通う」「ボランティアに参加する」「趣味の合う人と集まる」などが挙げられます。
もちろん、「認知症予防のため」と無理をするのはNG。楽しんでできることが脳にも良い刺激となるので、無理をしない範囲で始めてみてはどうでしょうか
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