厚生労働省の2017年の調査によると、高血圧で悩んでいるのは約990万人。特に高齢になるほどに高血圧患者は増えており、30代では男性23.1%、女性7.6%であるのに対して、70代では男性68.9%、女性64.9%に増加しています。
この高血圧について、アメリカ心臓学会が「オメガ3系脂肪酸を毎日摂取することで、高血圧リスクが減少する可能性がある」という研究結果を発表しました。
ちなみに、高血圧リスクを下げるためには、1日3グラム以上のオメガ3系脂肪酸が必要。これをサーモンで摂取するとしたら、110~140グラムに相当する量です。
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アメリカ心臓学会が、「オメガ3系脂肪酸を摂取することで高血圧リスクが下がる可能性がある」という研究を発表しました。
オメガ3系脂肪酸とは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれるEPAやDHA、アマニ油やなたね油などに多く含まれる成分。血液をサラサラにして心疾患や脳卒中などのリスクを下げる効果があるとされています。
今回の研究は、オメガ3系脂肪酸の摂取と血圧の関連を調査した71件の研究を分析したもの。全体で約5000人の各研究の参加者は、平均10週間の間に食事やサプリメントでオメガ3系脂肪酸を摂取しています。
分析の結果、次のような点がわかりました。
研究グループによると、今回、分析対象となった研究のほとんどがEPAとDHAなどをサプリメントで摂取していたそう。そのため、「オメガ3系脂肪酸を多く含む食品を定期的に食べられない人は、サプリメントでも代用できることを示唆している」としています。
健康のためには、オメガ3系脂肪酸を多く含む食品を毎日食べたいですが、献立や食事の支度のことを考えるとなかなか難しいもの。そのため、サプリメントで摂取するのでも効果があるのであればありがたいですよね。
ただ、オメガ3系脂肪酸が含まれているサプリメントに「高血圧リスクを下げる」という一貫性のある研究結果が出ていないとのこと。そのため、血圧を下げるためにサプリメントのみに頼るのではなく、高血圧予防策のひとつとして取り入れるのが良いかもしれません。
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