和食に欠かせない存在である大豆。豆腐、みそ汁、しょう油、がんもどきなど、さまざまな形で日本人は大豆を食べていますよね。
そんな大豆が「糖尿病リスクを下げる効果がある」という研究を大阪大学などの研究グループが発表しました。
それによると、豆腐などの大豆製品で大豆を頻繁に食べている人は、糖尿病リスクが下がっていたそうです。
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大阪大学などの研究グループは、日本人の生活習慣と生活習慣病の関係についての研究を実施。その中で、大豆や大豆製品と糖尿病リスクの関係性についての研究をおこないました。
この研究は、40~79歳の日本人約2万2000人を対象におこなわれたもの。対象者には、アンケートで大豆食品を「ほとんど食べない」「週に1~2回」など摂取する頻度を聞き取り、5年間の調査期間で糖尿病を発症するリスクと比較しました。
その結果、豆腐を頻繁に食べている女性は糖尿病リスクが低いことが判明。特にこの傾向は、体重過多の女性や閉経後の女性で顕著になる傾向があったそうです。
一方で、男性の大豆食品の摂取量と糖尿病リスクとの間に関連性はなかったそう。加えて、煮豆やみそ汁といった豆腐以外の大豆食品の摂取量と糖尿病の間にも関連はありませんでした。
研究グループは、体重過多の女性や閉経後の女性の糖尿病リスクが下がったことについて、大豆のイソフラボンがインスリンの効きやすさを改善する効果と、女性ホルモンと似た役割があることについて言及しました。
つまり、肥満の人はインスリンの効きやすさが低下しているため、インスリンの効きやすさを改善する効果のあるイソフラボンが体質を改善した可能性があるとのことです。
さらに、閉経後の女性については、イソフラボンが糖の代謝を促進する女性ホルモンと似た働きをするとされており、それが糖尿病のリスクを下げていると考えられるそうです。
大豆には、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれており、”天然のサプリメント”と言えるほど。その健康効果は、有名なうえに日本人に馴染み深い食材のひとつでもあります。
さらに、今回の研究で糖尿病リスクを低下する効果もあることがわかりました。特に女性には効果が高いようなので、「血糖値が高め」と診断が出ている人は積極的に取り入れていきたいですね。
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