今月14日、内閣府が「高齢社会白書」の2022年版を公表しました。
高齢社会白書とは、1996年から政府が毎年国会に提出している年次報告書のこと。超高齢社会である日本の状況や、政府がおこなった高齢社会対策の実施状況などをまとめたものです。
そのなかで、高齢者の暮らしについての調査結果を報告。それによると、3割の高齢者が「経済的な心配がある」と回答したことがわかりました。
また、高齢労働者の割合も年々増加しており、労働者の13.4%が65歳以上だそうです。
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今月14日、政府が国会に提出した「高齢社会白書」の2022年版が決定したことが明らかになりました。
そのなかには、少子高齢化の状況、高齢者の就業状況、デジタル機器の活用の状況などについてまとめられています。
そのうちのひとつに、高齢者の暮らしについての調査結果があります。
調査によると、「家計にゆとりがなく心配である」と回答したのは31.2%、「心配がない」と答えたのは68.5%だったそうです。
約7割が「家計に心配がない」と回答した一方で、働く高齢者の割合は年々上昇。2021年の労働人口の中の高齢者の割合は13.4%で、過去最大の割合であることがわかりました。
さらに、各年代での労働人口も増加。65~69歳では51.7%、70~74歳では33.2%、75歳以上では10.6%が現役で働き続けているという結果になっています。
そして、働く高齢者の多くが高い就業意欲があることも今回の調査で判明。仕事を続ける時期について、もっとも多い回答は「働けるうちはいつまでも」の36.7%、「70歳くらいまで」が23.4%と続きました。
また、企業側もこうした高齢者の意欲を受け止める体制が整っており、希望者全員が65歳以上まで働ける制度が整備されているのは80.4%だったそうです。
2020年の高齢社会白書では、仕事をしている高齢者に働く理由を聞いています。すると、最も多い回答は「収入がほしいから(45.4%)」。経済的なゆとりが欲しいために仕事を続けていることがわかります。
その一方で、「働くのは体によいから、老化を防ぐから(23.5%)」「仕事そのものが面白いから、自分の知識・能力を生かせるから(21.9%)」という回答も多く、収入だけでなくて健康や生きがいのために働く人もいるようですね。
働く理由は人それぞれですが、老後の暮らし方について「高齢になっても働く」という選択肢が当たり前になっているのかもしれません。
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