栄養食品の開発・販売などをおこなっているネスレ・ヘルスサイエンス・カンパニーは、同居家族の在宅介護をしている人を対象に「在宅介護に関する調査」をおこないました。
その結果、多くの人が食事介助に苦労していることが明らかになったのです。
今回の調査は、以下の要領で実施されました。
なお、この調査はインターネット上でおこなわれたものです。
アンケートでは、まず「自宅介護をする中で不安はあるか」と尋ねました。すると、85%の人が「不安がある」と回答。大半の人が在宅介護について不安を抱いていることがわかりました。
次に、「自宅介護をする中で何を不安に思っているか」を尋ねたところ、「食事介助」と答えた人が47%で最多。次に「トイレ介助」と答えた人が35%でした。ほかにも、「睡眠時の見守り」や「移動・歩行の介助」などの回答が一定数見られました。
また、自由回答では「食べ物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)が心配だ」など、飲み込みに関する回答が多数。以上のことから、高齢者が安全に食事ができるかどうかを不安に思っている人が多いことが明らかになったのです。
続いて、「自宅介護の中で、1回あたりにかけている時間はどのくらいか」と尋ねたところ、歩行介助の時間が最も長く、1回あたりの平均で約55分かかっていることがわかりました。それから、時間がかかるものから順に、食事介助、要介護者の衣類の洗濯、入浴介助と続きました。
さらに、「自宅介護をする中で、1週間に8回以上しているものは何か」と尋ねると、食事介助と排泄介助がともに43%で多数を占めていることがわかりました。
以上のことから、在宅介護をしている人の多くは、食事介助に多くの時間を費やしていることが判明したのです。
食べ物が気管に入ってしまうと肺炎を引き起こすため、介護士であっても食事介助は気を使う場面です。高齢者に安全に食事を楽しんでもらうためにも、市販で売られているムース食などあらかじめ食べやすい形態になっているものを選んで購入してみても良いかもしれませんね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。