そんなことはありませんよ!標準的な介護ベッドのサイズは、「幅91cm×長さ191cm」ですので、このサイズが入れば問題ありません。
ベッドを配置するときは、両側にスペースがあることが理想です。もし難しいようであれば、壁に片面を付ける形にしましょう。
また、物を減らすことで意外と部屋が広くなることも。捨てる以外にもフリマアプリやリサイクルショップで売る方法もありますから、お父様と相談しながら断捨離することも検討してみてください。
同居する父の足腰が弱ってきたので、介護ベッドを検討しています。ただ、父の部屋は狭くて4畳しかありません。
こんなに狭いと、介護ベッドは使えないでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよ!介護ベッドが収まるスペースがあれば、基本的には利用できます。
介護ベッドには、レギュラー、ミニ、ロングの3種類があります。それぞれのサイズは以下の通りです。
介護ベッドも普通のベッドと同じように、大きさにバリエーションがあるんですね。
選ぶときは、どうやって選べば良いんでしょうか?
利用する方の身長を基準に考えると良いでしょう。
目安は、「レギュラーは身長150~175cm」「ミニは身長150cm未満」「ロングは身長175cm以上」です。
でしたら、うちの父はレギュラーで良さそうです。
ちなみに、うちの玄関もかなり狭いんですが、介護ベッドを運びこめますか?
介護ベッドには、組立て式のものが多くあります。組立て式のベッドを選べば問題ないでしょう。
実は、おうちの中でも在宅介護がしやすい部屋の位置があるんです。
また、介護がしやすい部屋のレイアウトもあります。
介護がしやすい部屋の位置とレイアウト…。ぜひ教えてください!
おうちの中でも介護がしやすい部屋の理想は、以下の条件を満たしている部屋です。
ご高齢になるとトイレが近くなりますよね。なので、ご自分でトイレに行く方の場合は、できるだけトイレに近い部屋が良いでしょう。
また、反対にお部屋でオムツ交換をしたりポータブルトイレを利用する方の場合、換気をしやすい部屋がおすすめ。匂いなどがこもりやすいので、こまめに換気が必要だからです。
「1階にある部屋」というのは、2階以上の部屋だと階段の昇り降りがあるからですか?
おっしゃる通りです。
階段の昇り降りは、ご高齢者にとって大変危険。転倒のリスクがあるので、なるべく1階の部屋が良いでしょう。
そろそろ、本格的に介護が必要になりそうなので、介護ベッドを利用するのを機に、父の部屋を模様替えしようと思っています。
どんなレイアウトだと介護がしやすいんでしょうか?
介護ベッドについては、両側にスペースがあるのが理想ですね。ベッド上で介助が必要になったときに、やりやすいんです。部屋の広さの関係で難しければ、ベッドの片側を壁につけて設置してください。
もし、ポータブルトイレを利用するのであれば、ベッドのすぐ横に設置しましょう。夜間に起きてトイレに行く場合に、すぐに座れますから。
なるほど!ポータブルトイレも使おうと思っていました。ベッドのすぐ横ですね。
また、ベッドの上で過ごすことが多い場合は、ベッドの前にテレビを置くと見やすいですね。寝る前までテレビを見るご高齢者は多いですからね。
できることなら、今の狭い部屋ではなくて広い部屋に移させたいんですよね。最近、父の足元がおぼつかなくなってきて、物につまづいたりすることが多くなって…。
歩いているときにふらつくようになったら、歩行スペースの確保が重要です。なので、まずは今のお部屋の物を減らすことから始めてはどうでしょうか?
確かに…。長年、物があふれている家に慣れてしまっていましたが、物を処分する必要があるのかも…。
ご高齢者は、物を大切にする方が多いので、ご自宅の物が多くなりがちです。でも、体力の衰えから物を管理するのも難しくなりますし、何より転倒の原因になることもあります。
それに、物を最低限にしたら、意外とお部屋が広くなることもありますよ。
北野室長の言う通りです!でも、父は物を捨てるのが苦手な人で、なかなか片付かないと思います。
確かに、「捨てる」と言うと抵抗のあるご高齢者は多いです。なので、捨てる以外の方法で処分するのはどうしましょうか?
例えば、以下の方法です。
単に捨てるよりもひと手間かかる方法もありますが、「捨てる」ではなく「あげる」「売る」と言った方が、お父様の抵抗感も薄まるかもしれませんよ。
ご自宅で本格的に介護が始まる前に、在宅介護がしやすいように介護リフォームをするのもおすすめです。
介護リフォームって手すりをつけたりするものですよね?お金がけっこうかかりそう…。
実は、介護リフォームは、介護保険が適用されて補助金が出るんです。申請をすれば、お金が最大20万円戻ってきますよ。
20万円!それは嬉しいですね!
ちなみに、介護保険が適用されるリフォームについて、厚生労働省は以下の内容のものと定めています。念のため確認しておいてください。
引用元:「介護保険における住宅改修」(厚生労働省)
- 手すりの取付け
- 段差の解消
- 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
- 引き戸等への扉の取替え
- 洋式便器等への便器の取替え
- その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
補助金が出る条件や申請方法などが決められています。介護リフォームをしたい場合は、ケアマネジャーさんに相談してみてくださいね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。