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Q&A

医療体制

認知症 施設入居 医療体制

グループホームではインスリン注射に対応してくれますか?認知症がひどくて在宅介護できません!

母の認知症がひどくて在宅介護に限界を感じています。なので、母をグループホームに入れようと思っているのですが、母は糖尿病のインスリン注射を自分で打てません。 今は私が代わりに打っていますが、グループホームに入ったらインスリン注射をどうしたら良いでしょうか?施設で代わりに打ってくれるのでしょうか? (河村さん・パート・64歳) 正直なところ、グループホームでインスリン注射の対応をしている施設はかなり少ないです。というのも、インスリン注射は看護師でないと対応ができないのですが、グループホームでは看護師が常駐しているところがあまりないんです。そのため、インスリン注射を打っている方はグループホームより有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の方がおすすめです。特に、認知症が進行している場合は手厚い介護体制のある介護付き有料老人ホームだとなお安心でしょう。 グループホームでインスリン注射は対応している? 母の認知症がひどくなってきて手に負えないので、老人ホームに入れようかと考えています。何度も同じ質問をしてきたり日が暮れると亡くなった父のことを探して家の中をウロウロしたり…。体は元気なのですが、認知症のせいで声をかけないと一人で何もできなくなってしまったので、何をするにも私が付き添わないといけないのも大変。なので、グループホームという認知症の人向けの施設を友人に勧められたので、グループホームに入れようかなと思っています。ただ、母は糖尿病も持っており、誰かがインスリン注射をしないといけません。グループホームではインスリン注射を施設で打ってくれるんでしょうか? 残念ながら、インスリン注射の対応をしているグループホームはかなり少ないんです。というのも、インスリン注射は看護師でないと打てません。ですが、グループホームには看護師の配置義務がないので、看護師がいないグループホームの方が多いんです。 えっ、そうなんですね! インスリン注射の対応ができるグループホームは、看護師を常駐させているか外部の訪問看護ステーションと連携しているかの2パターン。いずれにしても数は少ないですから、インスリン注射を打っている方がグループホームに入居するのはおすすめできないと言わざるを得ません。 グループホーム以外でインスリン注射に対応している老人ホームは? グループホームでインスリン注射を打ってくれないとなると、母は施設に入れないんでしょうか? いえいえ、ほかの施設であれば、インスリン注射に対応している老人ホームはありますよ!例えば、以下の種類の老人ホームなら、インスリン注射の対応が可能です。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 この3種類の老人ホームはインスリン注射の対応はできるのですが、施設によってはちょっと対応方法が異なります。詳しくお話ししますね。 介護付き有料老人ホームは常駐看護師で 介護付き有料老人ホームには、少なくとも日中は看護師が常駐しています。そのため、インスリン注射の方の受け入れをしている施設がほとんどです。ただ、介護付き有料老人ホームの看護師の勤務時間は9~18時であることが多く、その時間外に注射が必要だと受け入れを断られてしまうこともあります。そういう場合は、看護師が24時間常駐している施設を選ぶか、医師に相談して注射の時間を変更してもらう必要が出てきます。 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は訪問看護で 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅に入ってインスリン注射を看護師に打ってもらう方法は共通です。それは、外部の訪問介護を利用すること。住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、外部の介護サービスを利用できます。そのため、施設自体に看護師が常駐しているわけではないのですが、外部の訪問看護を利用することで、看護師にインスリン注射を打ってもらえるんです。 看護師さんが常駐していなくても、訪問看護を利用すればインスリン注射を打ってもらえるんですね。つまり、認知症だからってグループホームでなくても大丈夫なんですね。 住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅を探す おっしゃる通りです。ただ、認知症によって常に見守りが必要な状況であれば、介護付き有料老人ホームがおすすめです。なぜなら、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のなかには、介護スタッフが常駐していないことも多く、介護サービスについては外部の訪問介護を利用する形になっています。訪問介護は、必要なタイミングに決まった時間だけ利用できるサービスなので、常に見守りが必要な状態だとケアが足りない可能性があります。 なるほど…。それだと心配です。母は、食事もトイレもお風呂も声をかけないと何もできない状態なので…。 となると、24時間介護スタッフが常駐している介護付き有料老人ホームが良いかもしれません。昼夜問わず介護スタッフが常駐しているので、夜間の見守りや排泄介助なども任せられますよ。 それなら安心です!うちの母は介護付き有料老人ホームの方が合っているような気がしてきました。さっそく探してみます。 インスリン注射の対応するグループホームは少ない 介護付き、住宅型、サ高住ではインスリン注射の対応可能 認知症の症状が進行している場合は介護付きがおすすめ pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2024/04/25

施設入居 食事 医療体制

腹膜透析でも老人ホームに入居できますか?父親が自分で処置をできなくなってきました

腎不全で腹膜透析をしている父の老人ホームを探しています。腹膜透析は父自身でおこなっていますが、最近になって処置がうまくできていないことがあるようです。 そのため、週2回利用している訪問看護師さんやケアマネジャーさんから老人ホームへの入居を勧められています。 腹膜透析でも入れる老人ホームはあるのでしょうか? (吉野さん・会社員・63歳) 腹膜透析の人を受け入れている老人ホームはあります。ただ、かなり数が限られています。もともと腹膜透析を選択する人が少ないため、腹膜透析を受け入れていることをホームページやパンフレットなどで公開していないこともあります。そのため、まずは施設に入居可能かを相談することが必要。看護師さんが24時間常駐している施設や、訪問看護を使える施設に相談してみましょう。腹膜透析の人を受け入れている施設はかなり少ないので、ぜひ「いい介護 入居相談室」も活用してください。吉野さんの施設探しの負担がかなり減ると思いますよ! 腹膜透析で老人ホームに入居できる? 実家で一人暮らしをしている父の老人ホームを探しています。父は3年ほど前から腹膜透析をしていて。これまでは父が自分で処置ができていたのですが、最近はきちんとできていないことも増えたようです。そのため、訪問看護師さんやケアマネジャーさんから老人ホームの入居を勧められました。腹膜透析でも受け入れてくれる老人ホームってありますか? 腹膜透析の人を受け入れている施設はあることはあるのですが…かなり少ないですね。病院に通院して透析をする血液透析だったら、受け入れている施設は多いのですが…。 腹膜透析だと入れる施設は少ないんですか…。 でも、まったくないわけではありません!ちょっと探し方にコツがいるので、順番にお話ししていきますね。 腹膜透析でも入居できる老人ホームの探し方は? 腹膜透析の人を受け入れている老人ホームは数が少ないうえに、そもそも腹膜透析をしている人が少ないため、腹膜透析の対応が可能であることをホームページやパンフレットなどで公開していないこともあるんです。 えっ!そうなんですか!じゃあ、どうやって探したら良いんですか? 基本的には施設に問い合わせるのが一番です。施設の中には受け入れができるように調整してくれることもあるので、相談してみることが大切ですね。とは言っても、やみくもに施設に問い合わせるのは大変ですから、以下の特徴のある施設に相談してみると、受け入れてくれるかもしれませんよ。 医療体制が整っている 訪問看護を使える 医療体制が整っている 「医療体制が整っている」ってどういう施設でしょうか?何か特徴がありますか? 例えば、ホームページなどに「24時間看護師常駐」といった文言が記載されている施設です。昼夜問わず看護師さんが勤務しているため、常に医療ケアが必要な人が多く入居しています。看護師さんの数も多いので、多様な医療ケアに対応していることが多いです。医療ケアの頻度が多い人も受け入れていることが多いので、相談してみてください。 訪問看護を使える 「24時間看護師常駐」の施設ではなくても、訪問看護サービスを活用することで腹膜透析の人を受け入れてくれる施設があります。こうした施設は、訪問看護ステーションが併設されていたり、医療機関との協力関係がしっかりしている傾向があります。ただ、訪問看護やその他の介護サービスを利用するごとに費用がかかりますから、お金がかさんでしまう可能性があるので要注意です。 腹膜透析の注意点 吉野さんは既にご存知かもしれませんが、腹膜透析の注意点を改めて確認しておきましょう。具体的には、以下の3点です。 将来は血液透析に移行する 食事制限が要ることがある 感染症の可能性が高まる 将来は血液透析に移行する 腹膜透析は、開始から数年後には血液透析に移行しなければいけません。というのも、透析液を流す腹膜は数年経つと透析膜としての機能が低下します。さらに腹膜透析では対応できないほど、腎不全が進行した場合にも血液透析に移行する必要があります。たいていの場合は、腹膜透析を始めてから5~10年後には移行するとされています。 そういえば、父の病院の先生から説明を受けた記憶があります。 血液透析に移行することを考えて、施設探しのときには腹膜透析と血液透析のどちらも対応できる施設が良いでしょう。腹膜透析が対応できるのであれば、血液透析にも対応していることが多いので、「血液透析にも対応していますか?」と一言、確認しておくだけ大丈夫ですよ。血液透析の受け入れをしている施設については、以前のご質問でもお答えしているので、ぜひ参考にしてください! 食事制限が必要なことがある 腹膜透析に関わらず、人工透析をしている人の多くは食事制限が必要です。お父様には食事制限がありますか? はい。塩分制限とカロリー制限をしています。そういえば、食事制限って老人ホームで対応してもらえるんでしょうか? 腹膜透析の対応をできる施設には、腎不全以外にも食事制限が必要な病気を持っている人が多く入居している傾向があります。なので、食事制限ができないことはないと思いますが、念のため確認をしておきましょう。 感染症の可能性が高まる 腹膜透析の場合、透析液を注入するときに細菌が体内に入って感染症を引き起こす可能性があります。また、カテーテルが入っている部分から感染するおそれもあります。こうした危険性から、訪問看護師さんやケアマネジャーさんが施設への入居を勧めていると考えられるので、施設に入居したら腹膜透析の処置は看護師さんにお任せした方が良いでしょう。 腹膜透析の費用を抑える「高額療養費制度」 腹膜透析には、たくさんの費用がかかりますよね。特に老人ホームに入居すると、在宅介護よりも多くのお金がかかる傾向があります。そこで、「高額療養費制度」を活用してお金を費用を軽減しましょう。 「高額療養費制度」とは何ですか? 高額療養費制度は、1ヵ月の医療費が上限額を超えた場合に自己負担が軽減される制度です。しかも、慢性腎不全による腹膜透析の場合、特例で費用負担額が月1万円になるんです。 えっ!1万円になるんですか!? そうなんです!それ以上支払う必要はありません。ただ、申請が必要なので、加入している医療保険の窓口に問い合わせてくださいね。 数は少ないが、腹膜透析でも入居できる老人ホームはある! 医療体制が整っている、訪問看護で対応できる施設を探そう 将来は血液透析に移行することも念頭に施設探しをして pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2023/06/20

施設入居 医療体制 リハビリ

老人ホームのリハビリはどんな内容ですか?退院後も母のリハビリを続けたいです。

大腿骨骨折で母がほとんど歩けなくなってしまったので、リハビリができる老人ホームを探しています。今はリハビリ病院に入院しており、集中的にリハビリしたおかげで短い距離であれば歩けるようになったものの、基本的には車いすで移動しています。 そのため、退院後もリハビリが続けられる施設が良いと思っています。老人ホームではどんなリハビリができるのでしょうか? (吉村さん・63歳・主婦) 老人ホームでは、専門家によるリハビリや一般の介護職員さんによる「生活リハビリ」をおこなっています。具体的には、立ち上がりや歩行などの基本的な動作や、着替えや工作などの指先を使う細かい動作をできるようにするリハビリ、日常生活の中でできるリハビリをおこないます。専門家によって提供するリハビリ内容が変わりますので、希望のリハビリ内容を担当する専門家が常駐している老人ホームを探すと希望とのズレが少なくなるでしょう。 老人ホームでのリハビリ内容は? 先日、母が大腿骨骨折で入院してしまい、ほとんど歩けなくなってしまいました。今はリハビリ病院でリハビリをして多少は歩けるようになったものの、長距離を歩くのは難しい状況です。もうすぐ退院しないといけないので退院後の老人ホームを探しています。できれば継続してリハビリができる施設が良いのですが、老人ホームではどんな内容のリハビリができるのでしょうか? 老人ホームでおこなっているリハビリは、多岐にわたります。特に老人ホームでのリハビリは常駐している専門家によって内容が大きく異なります。 どういうことですか? リハビリの専門家は、主に以下の3つの職種があります。ひとくちに”リハビリ”と言っても、身体の部位や動作の特徴によって必要なリハビリが異なるんです。そのため、動作の特徴に合わせてそれぞれの分野のプロが専門的にリハビリを学び、提供しているわけですね。 理学療法士(PT) 作業療法士(OT) 言語聴覚士(ST) あ、「理学療法士」というのは聞いたことがあります。今、母のリハビリを担当していただいている人が理学療法士さんだったと思います。 そうなんですね!理学療法士さんは、「立つ」「歩く」「起き上がる」「寝返りをうつ」などの基本的な動作を維持・回復することを目指したリハビリをおこなう専門家なんです。具体的には、歩行訓練や体操をして身体機能の回復を目指したり、関節の動き方を良くするサポートをおこないます。まさに「歩けるようになりたい」というお母様の希望に合うリハビリの専門家が理学療法士さんですね。 本当にそうですね。母も歩行訓練で歩ける距離が伸びる度にうれしそうに話してくれます。 ちなみに、専用のリハビリ器具や運動マシンを導入している施設では、軽い負荷をかけて筋力トレーニングのようなこともしています。もちろん、運動マシンを使うのが難しい身体状況の人には使いません。お一人おひとりの状態に合わせてリハビリプログラムを組んでいますから、そこは安心してください。 それはよかったです。母はまだほとんど歩けないのに、筋トレをさせられたらどうしようかと思いました。 その次の「作業療法士」は、より細かな作業が必要な日常動作の維持・回復を目的としたリハビリをおこないます。「より細かな作業が必要な日常動作」というのは、例えば着替えや食事、洗濯などです。こうした動作は、私たちは何気なくおこなっていますが、意外と細かな指の動きを必要とします。なので、指先を細かく動かさないとできない手芸や工作、将棋などの趣味活動を通して指先の動きの回復を目指すこともあります。 確かに、手芸や将棋って細かい作業が多いから、指先のリハビリになりそうです。 最後の「言語聴覚士」は、話したり食べたりなどの言葉や口に関わる動作のリハビリの専門家。脳梗塞で言葉が出にくくなった人が会話するためのリハビリや、加齢によって飲み込む力が落ちた人の嚥下(えんげ)機能の回復を目指すリハビリをおこなっています。 こうやって聞くと、専門家によってまったくリハビリ内容が異なるんですね!リハビリといえば脚や手が動くように回復させるイメージがあったので驚きました。 おっしゃる通り、リハビリ内容が専門家によってまったく異なるので、施設探しをするにはどの専門家がどんなリハビリをおこなうのかを把握しておくことが大切ですね。ちなみに、専門家だけではなくて一般の介護職員さんでもできるリハビリもあるんですよ。 そうなんですか?それは、専門家のリハビリと内容が違うんですか? はい、少し異なります。介護職員さんが提供するリハビリのことを「生活リハビリ」と言います。”普段の生活の中の動作すべてがリハビリ”と考え、食事や排泄、入浴、着替えなどの日常動作をできる範囲でご本人でしてもらいます。専門家によるリハビリは、特別にリハビリの時間を設けて訓練をすることが多いですが、生活リハビリはリハビリの時間を設けないことがほとんど。介護職員さんが最低限の介助だけにすることで、できるだけご本人の力で生活するのがリハビリにつながるんです。 リハビリができる老人ホームの探し方 老人ホームでできるリハビリの内容は理解できました。でも、リハビリができる老人ホームを探すにはどうしたら良いでしょうか? まずは、希望のリハビリ内容を提供する専門家を把握しましょう。お母様の場合、理学療法士さんによるリハビリを希望でよろしいですか? はい。引き続き歩行訓練をしてもらいたいので。 でしたら、理学療法士さんが常駐している施設を探すのが良いと思いますよ。「歩行なら理学療法士」「細かい作業なら作業療法士」「嚥下なら言語聴覚士」というように、回復したい身体機能に合った専門家が常駐している施設を探しましょう。すると入居後に「こんなはずじゃなかった…」となるのを避けられるでしょう。 わかりました。母の場合は、理学療法士さんのいる老人ホームを探してみます。 また、リハビリの専門家が常駐していない施設でも生活リハビリや介護予防体操などをおこなっている場合があります。これらは、身体機能の回復というより維持を目的としているもの。そのため、「歩行機能を回復したい」というお母様には向いていないかもしれませんが、介護予防目的であれば生活リハビリや介護予防体操でも問題ないでしょう。リハビリの専門家が常駐している施設は数が限られてしまうので、「積極的にリハビリをしたい」という場合でなければ、生活リハビリや介護予防体操などに取り組んでいる施設を選ぶのもアリですよ。 うーん、なるほど…。でも、やはり母は「もっと歩けるようになりたい」と考えているようなので、理学療法士さんにしっかりリハビリしてもらえる介護施設を探したいと思います。 リハビリの専門家がいない施設でも… ちなみに、リハビリの専門家が常駐していない施設でも、専門家によるリハビリを受ける方法があります。 え、そうなんですか!どんな方法ですか? それは、「訪問リハビリ」を利用する方法です。訪問リハビリとはリハビリの専門家を自宅に呼んで、一対一の個別リハビリをしてもらえる介護サービスです。施設に入居している場合は、施設の居室に訪問してもらいます。ただ、これは在宅介護サービスを併用できる「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」に入居した場合にのみできる方法です。「介護付き有料老人ホーム」ではできない方法ですので、そこは注意してくださいね。 介護付き有料老人ホームでは、訪問リハビリを利用できないんですね…。何だかややこしいですが、頭に入れておきます。 おっしゃる通り、施設探しはややこしいことが多いので、もし迷うことがあったら「いい介護 入居相談室」にお気軽にご相談ください。介護施設や介護サービスに精通した相談員が、お母様にぴったりの施設をお探ししますよ! リハビリは専門家によっておこなう内容が違う 常駐している専門家から、希望のリハビリ内容ができるか判断できる 専門家がいない施設でも、訪問リハビリを使えば個別リハビリができることも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/12/20

施設入居 医療体制

パーキンソン病でも入居できる老人ホームはありますか?症状が進行して在宅介護では厳しいです。

父のパーキンソン病の症状が進行していて、同居している母では介護しきれなくなってきたので介護施設に入居することを考えています。パーキンソン病でも老人ホームに入居できるのでしょうか? (川上さん・会社員・59歳) パーキンソン病の人も入れる老人ホームはありますよ。パーキンソン病は進行性の病気なので、症状が進行したときのことを考えた施設探しをすることが大切です。例えば、嚥下機能が落ちて口から食べ物を摂取できなくなって胃ろうを造設したり経管栄養になる可能性も。そのため、夜間も看護師さんがすぐに対応してもらえるように、24時間看護師常駐の施設を探すことをおすすめします。 パーキンソン病で入れる老人ホームはある? 父は現在、同居している母が介護しています。しかし、パーキンソン病の症状が進行してるようで、家の中で転倒することが増え、その度に抱き起こす母の身体的な負担が大きいんです。それに、いつか転んだことで骨折してしまうかもしれないのが心配です。また、身の回りの支度にも介護が必要になってきました。母の介護の負担がとても大きいので、そろそろ在宅介護を続けるのが難しそうです。パーキンソン病の父を受け入れできる施設はあるのでしょうか? はい、パーキンソン病の人を受け入れている介護施設はありますよ!パーキンソン病のお父様が安心して生活するために、医療体制が充実していたり職員さんの人員に余裕がある施設を探すのがおすすめです。 医療体制と職員さんの人員ですか…。なんでその2つが大切なんですか? パーキンソン病は進行性の病気ですから症状が進行していくと、医療ケアが常に必要になるケースが多いです。そのため、看護師さんが24時間常駐していたり医療ケアを手厚くおこなえる体制がある施設が良いんです。それにパーキンソン病の人に多い「身体がこわばってゆっくりとしか動けない」といった場合に、人員に余裕がないとその動きに合わせてケアができないことがあります。人員に余裕がない場合、介護職員がすべてやってしまってご本人ができることすらうばってしまうこともあるんです。 なるほど…。確かに父も時間をかければ自分でトイレも行けますし、ゆっくりですが自分でスプーンを持って自分で食事をしています。介護職員さんは忙しいから、父の動きに合わせていられないということもあり得るわけですね。 おっしゃる通りです。お父様の今できることを奪わないためにも、「できることは自分で」でも「充実した体制で健康サポートを」が実現できる施設が理想ですね。 パーキンソン病で入れる老人ホームの条件は? パーキンソン病の人が入居できる施設を探すときには、今の身体状況だけでなく、今後の症状の進行を見越した施設探しをすることが重要です。具体的には「24時間看護師常駐」「リハビリスタッフ常駐」という記載のある施設がおすすめです。 なんで、「24時間看護師常駐」と「リハビリスタッフ常駐」の施設がおすすめなんですか? 例えば、パーキンソン病が進行すると食べものを飲み込む能力(嚥下機能)が低下することがあります。はじめは口から食べ物を摂れていても、次第にそれが難しくなっていくんです。となると、お腹に穴を開けて胃に直接栄養剤を流し込む「胃ろう」を造設したり、鼻からチューブを使って胃に栄養剤を流す「経鼻栄養」になったりします。そうした状態になると、昼夜を問わず医療的なケアが必要になるので、夜間も看護師さんが常駐している施設でないと対応ができなくなるんです。 えぇ!そんな状態になることがあるんですね!父も飲み込む力が低下しているので、かかりつけ医に言われて食事はやわらかいものやおかゆにしています。もしかしたら、将来的には胃ろうや経鼻栄養になる可能性があるんですね…。 症状の進行は個人差が大きいので一概には言えませんが、その可能性はありますね…。また、リハビリ専門スタッフが常駐している施設ではリハビリが定期的におこなわれるので、症状の進行抑制ができるでしょう。パーキンソン病は身体がこわばって動かなくなるので、身体を動かすことでその症状を緩和して今の身体機能を維持できるんです。リハビリに力を入れている施設では、パーキンソン病の人がリハビリをしたことでスムーズに歩けるようになったり、歩行速度が上がるケースもあるんですよ。 へぇ!リハビリってそんなに大切なんですね!自宅だと自分で身体を動かしたりしませんから、リハビリができる施設が良いなぁ。 パーキンソン病が進行するとどんな症状が出る? さっき、北野室長は「今後の症状の進行を見越した施設探しが大切」と言ってましたよね。具体的に、パーキンソン病が進行するとどんな症状が出るんでしょうか? パーキンソン病の場合、症状の内容や出る順番には個人差がありますから、一概にどんな症状が出ると断言できないのが実情なんです。ただ、主な症状には以下のように、「運動症状」と「非運動症状」の2種類に分けられています。今後の参考にしてみてください。 運動症状 無動:素早く動けない、歩くときに足が出にくい(すくみ足) 筋強剛:関節の筋肉がこわばる 静止時振戦:じっとしているときにふるえる 姿勢反射障害:バランスが取りにくい、歩いていて止まれない 非運動症状 自律神経症状:便秘、立ちくらみ、食後のめまい、むくみ 認知障害:行動の計画ができない、物忘れ 嗅覚障害 睡眠障害:夜間の不眠、日中の眠気 精神症状:うつ・不安感、無関心、幻覚、妄想 疲労感 疼痛:肩や腰の痛み 体重減少 すくみ足や身体のこわばりは、父も症状が出ています。なので、歩行が不安定になって自宅内で転ぶことが何度もあって…。今後はこんなにいろんな症状が出るかもしれないんですね…。 症状はその人それぞれですから、すべての症状が出るわけではありません。ただ、今後こうした症状が出る可能性を頭に入れたうえで施設探しをすると、入居後に「こんなはずじゃなかった」と思うことが少なくなるでしょう。もし、施設探しで迷うことがあったら「いい介護 入居相談室」にお気軽にご相談ください。医療ケアが充実している施設やリハビリに注力している施設など、お父様に合った施設をご案内しますよ。 パーキンソン病は症状の進行を想定した施設探しをしよう 胃ろうなど医療依存度が高くなる可能性があるので24時間看護師常駐の施設がおすすめ 進行すると身体のこわばりや認知機能の低下が起こり、介護量が多くなるケースが多い pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: ...

2022/12/16

施設入居 医療体制 看取り

介護施設での看取りはどんな流れですか?老人ホームの看取りの内容も教えてください

老人ホームに入居している母が入退院を繰り返していて、この半年ほどで急に状態が悪化…。母はもう89歳で年齢も年齢なので、そろそろ看取りをすることも覚悟しないと、と思っています。 入居している施設には「看取りケアができる」と言われているのですが、どんなことをするのかよくわからず、不安です。看取りケアとは具体的にどんなことをするのでしょうか? (森本さん・パート・63歳) 看取りケアとは、主に最期を迎えるまでの身の回りのケアを指します。具体的には、清拭や入浴、口腔ケアなどで身体の清潔さを維持したり、ご入居者をお一人にしないように職員さんの訪室回数を増やしたりと、穏やかに最期を迎えられるようにケアを実施します。ただ、老人ホームには医師が常駐しておらず、看護師さんが夜間帯に勤務していない施設が多いです。そのため、急変時にも治療はできず、病院のようにすぐに看護師さんが駆けつけられない可能性があることは理解しておいてくださいね。 老人ホームの看取りの内容は? この半年ほどで老人ホームに入居している母の状態が悪くなっています。もう年齢が年齢なので、「そろそろ覚悟しないと」とは思っているのですが、どうしても不安なんです。母の施設は「看取りケアが可能」と聞いて入居しました。ただ、まだ看取りのタイミングではないようで、看取りの具体的な内容までは聞いていません。看取りケアとはどんなことをするのでしょうか? 急にお母様の体調が変わってしまうと、とても心配になってしまいますよね…。それに「看取りケア」という言葉も耳慣れない言葉かもしれませんから、詳しくお話ししていきますね。まず、老人ホームで実施されている主な看取りケアは、以下のようなものがあります。 清潔の保持 身体的苦痛の緩和 精神的苦痛の緩和 清潔の保持は、入浴や口腔ケアといった身体や、ベッドのシーツ交換、居室の清掃などの環境を清潔に保つことです。当然のことのように思えますが、身体や環境を清潔に保つことは穏やかな最期を迎えるためにはとても重要。看取り期のご入居者は、寝たきりで意識がないケースが多いのですが、だからといって清潔の保持を怠らないことが看取りケアでは大切にされているんです。 身体的なケア 身体的なケアは主に以下です。 清潔の保持(口腔ケア、入浴、ベッドのシーツ交換など) 身体的苦痛の緩和(床ずれ防止など) 精神的苦痛の緩和 栄養や水分補給 排せつ バイタルサインのチェック 身体的なケアでは、入居者が穏やかで快適に過ごせるように、身体を拭いたり身だしなみを整えたりと、日常生活を整備するケアがおこなわれます。 身体的なケアは当然のことのように思えますが、体や環境を清潔に保つことは穏やかな最期を迎えるためにとても重要です。 なるほど…。看取りになる前から施設でやってもらっているとは思いますが、看取り期ではより重要視されているんですね。 また、最期を迎える際の苦痛をなるべく和らげるようなケアもおこなわれます。例えば、身体的な苦痛を和らげるために、定期的に寝ている身体の向きを変えて床ずれを予防します。また、看取り期に入ると食事ができなくなる人がほとんどです。なので、施設では食べられるだけ提供し、無理に食べさせるようなことはしません。中にはゼリーやプリンであれば食べられることもあるので、差し入れで持っていっても良いかもしれませんね。 母も少し前までは食事をすべて食べられていたんですが、最近は3分の1くらい食べられれば良い方だそうです。最期が近くなると食欲が落ちるものなんですね…。 身体的な苦痛を緩和するケアと同時に、精神的な苦痛の緩和もおこないます。終末期になるとご本人も不安が強くなることがあります。なので、できるだけお一人にしないように職員さんの訪室回数を増やします。また、他の感覚がなくなっても聴覚は最後まで残ると言われているので、反応がなくても何度も声掛けをしたり、ご家族との時間を作ってご家族からも声掛けをしてもらいます。ご本人が少しでも寂しさを感じないように配慮することも、看取りケアのひとつなんです。 精神的なケア 身体的なケアと同時に、精神的な苦痛を緩和するためのケアもおこないます。内容な主に以下です。 できるだけ一人にしないようにスタッフの訪室回数を増やす 継続的にコミュニケーションを取る スキンシップを図る 室内環境の整備(照明など) 終末期になると入居者本人も不安が強くなることがあります。看取りケアでは、入居者の不安や孤独感などの気持ちに寄り添いコミュニケーションを図っていきます。 また、プライバシーを尊重したり、今いる場所が安心だと思えるような快適な室内環境を作ることも大切にしています。 家族に対するケアがある? 看取り期は、亡くなるご本人と同時にご家族にもケアを実施するんです。 え?家族にですか? はい。やはり大切な方が亡くなるわけですから、ご家族の精神的な負担も大きいですよね。なので、ご家族の不安を和らげるためにケアの内容を丁寧に説明したり、最期を迎える際のご家族の希望をケアに反映することもあります。また、亡くなった後には「グリーフケア」を実施。大切な人を亡くした後のご家族が悲しみから立ち直って日常生活をおくれるようにする支援をおこなうんです。 家族へのケア 看取りケアでは、入居者本人へのケアだけでなく、入居者の家族へのケアもおこないます。具体的には以下です。 入居者の状態を正しく、わかりやすく伝える ケアの内容を丁寧に説明する 最期を迎える際の家族の希望をケアに反映する 家族が気持ちを打ち明けやすい雰囲気をつくる 不安や動揺している場合、気持ちに寄り添う 最期のときが近づくと、家族は大切な人が衰弱していく姿を見ることになるので、ショックを受けたり、冷静でいられなくなったりすることもあるでしょう。看取りケアでは家族の不安や辛い心情に寄り添った対応をしてくれます。 また、施設側が家族に対して入居者の状態をわかりやすく伝えることによって、「今、何が起こっているのか」だけでなく、「これからどのようなことが起こるのか」がわかり、気持ちを落ち着けることにつながります。 母が亡くなった後のことはまだ考えられませんが…そうした支援があると助かりますね。 老人ホームでの看取りの流れは? 老人ホームでの看取りケアについて、おおまかにイメージがつきました。まだ母の老人ホームからは看取りについて何も言われていないのですが、看取りが始まるのはどんなタイミングなんでしょうか? 提携医療機関の医師によって「回復の見込みがない」と診断されたときに看取りをするかどうかの判断をします。ご本人やご家族の同意があった場合、看取りケアに入るわけですね。ちなみに、看取りケアは以下のような流れでおこないます。 医師から”看取り”の診断が下りる 家族から同意を得る 「看取り介護計画書」を作成する 看取りケアを実施する 3番目の「看取り介護計画書」とは何ですか? 看取り介護計画書は、看取りに特化したケアプランのことです。これまでも、介護内容を定めてケアプランをケアマネジャーさんに作成してもらっていると思います。看取り期に入ると、それが看取りケアの内容に変更するわけです。看取り介護計画書を作成する際に、「食事ができなくなったらどうするか」などの詳細なケアについてケアマネジャーさんと相談します。看取りケアについても通常のケアと同様でご本人やご家族の意向を反映できるので、「どんな最期を迎えたいか」をこのタイミングで考えておくと良いでしょう。 「どんな最期を迎えたいか」…。まだ実感がありませんが、それを考えないといけなくなるんですよね…。 そうですね…。お辛いことかもしれませんが、お母様やご家族の希望を実現するためには必要なことなんです。もちろん、通常のケアプランと同じく、決めた内容は後から変更できます。看取りケアをおこなう中で考えが変わった場合は、施設のケアマネジャーさんに相談してくださいね。 老人ホームだからこそできる看取り 日本の8割近くの人が病院で最期を迎えています。病院であれば、医師や看護師がすぐ近くにいるので急変時にもすぐ対応できて安心ですよね。ただ、病院では点滴や酸素吸入といった医療措置を受けて苦しみが長引き、その人らしい最期を迎えられないこともあります。そうしたときに、その人らしい最期を迎えるために老人ホームを選ぶのもひとつの手です。 病院での看取りと老人ホームでの看取りは、何か違いがあるんですか? 病院では、食事ができなくなると点滴をしたりと医療ケアがおこなわれます。病院で終末期におこなわれる医療ケアを「ターミナルケア(終末期医療)」と呼びます。病院でも無理な延命治療はおこないませんが、点滴によってむくんでしまったりあざができてしまったりと、治療による苦痛が伴う可能性があります。 点滴をすれば食事をしなくても良いから良いものだと思っていましたが、良いことだけではないんですね…。 対して、老人ホームでは点滴や酸素吸入などの医療ケアはできません。が、日常的なケアを通してできるだけ苦痛を和らげて自然な形での最期を迎えられるように支援をします。ご本人の意識が薄くてコミュニケーションが取れなくなっても、好きな音楽を流したりご家族との写真を飾ったりと、ご本人やご家族の意向を反映できるのが老人ホームでの看取りの特徴です。それに、それまで関わってきた介護職員さんに見守られながら最期を迎えられるのも安心できるポイントでしょう。 本当に、母の施設の職員さんたちには良くしていただいています。そうした人たちに見守られて最期を迎えられるなら、母も穏やかな気持ちでいられると思います。看取りが始まるまでまだ時間があるようなので、母にどんな最期を迎えてほしいのか家族でよく話し合ってみますね。 特養や有料老人ホームなど、看取り対応している介護施設は多い 介護施設では身体的・精神的苦痛の緩和、身の回りのケアを中心におこなう 介護施設なら家族との時間を作ったり、本人・家族の意向を重視した看取りができる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; ...

2022/12/15

施設入居 医療体制

老人ホームでは気管切開の受け入れができますか?退院後に入れる施設を探しています。

父が咽頭がんの摘出手術をしました。その影響で自分で呼吸ができなくなり、気管切開もおこなっています。父の体調が落ち着いたら退院なのですが、入院中に身の回りのことすべてに介助が必要になり、在宅介護はできません。 気管切開をしていても受け入れてくれる老人ホームはありますか? (星野さん・パート・62歳) 気管切開している人を受け入れている老人ホームはありますよ!ただ、気管切開の場合、頻繁なたん吸引や気管に通している「気管カニューレ」の管理が必要なため、医療ケアに特化している施設が良いでしょう。「看護師24時間常駐」などの記載のある医療特化型の介護施設を選んでくださいね。 気管切開でも老人ホームに入れる? 先日、父が咽頭がんの摘出手術をしました。その影響で呼吸が難しくなって気管切開をしています。体調が落ち着いたら退院できる、と言われているのですが、入浴や排泄など生活のほとんどのことに介助が必要な状態になってしまったため、とてもじゃないですが在宅介護はできません。なので、老人ホームを検討しているのですが…。「気管切開の人は受け入れできません」と近くの特別養護老人ホームに断られてしまいました。気管切開では老人ホームに入居できないのでしょうか? 気管切開の人を受け入れている介護施設はありますよ!ただ、気管切開だと日常的に医療ケアが必要なので、医療体制が充実している施設でないと受け入れが難しいのが実情なんです。 そうなんですか…。医療体制が充実している施設というと、どんな施設なんでしょうか? 例えば、以下の施設種別の介護施設であれば、受け入れが可能なことがあります。 介護医療院 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 やっぱり、特別養護老人ホームでは受け入れができないんですね。 中には気管切開の対応ができる特別養護老人ホームもあります。しかし、かなり少ないので特別養護老人ホームの中から気管切開の受け入れができる施設を探すのは得策ではありませんね…。 なら、「介護医療院」「介護医療院」「サービス付き高齢者向け住宅」の3種類の施設から探せば良いんですね! ただ、これらの介護施設のすべてが気管切開の人を受け入れられるわけではないんです。この施設の中でも、医療に特化した施設であれば入居が可能です。なお、「介護医療院」は医療ケアに特化した公的な介護施設です。そのため、気管切開の人でも入居はできるのですが、介護医療院の施設数自体が少ないため、地域によっては介護医療院がない可能性も…。このように、気管切開に対応できる施設は数少ないので、広い範囲で探してみてください。 気管切開を受け入れている老人ホームの条件は? 気管切開をしている人が入居できる施設の種別についてお話ししました。ここからは具体的に気管切開を受け入れている施設の条件についてお伝えします。この条件を知っておくだけで、だいぶ施設探しが楽になると思いますよ。 施設の条件があるんですね!どんな条件ですか? それは「24時間医療ケアが受けられる体制があること」です。施設探しをしていると「24時間看護師常駐」といった記載を目にすることがあります。一般的な介護施設だと、看護師さんが日中だけ勤務していたり、そもそも看護師さんが常駐していないところもあるんです。なので、「24時間看護師常駐」の施設は医療体制が充実していることがわかります。 なるほど!知りませんでした! また、中には訪問看護を利用することで、24時間体制で医療ケアを受けられる施設もあります。「24時間看護師常駐」の場合や訪問看護を利用する場合でも、医療体制が整っていることには変わりありません。ただ、このように医療体制が充実している施設でも気管切開を受け入れていないケースもありますので、まずは施設に確認してみましょう。 うーん、本当に気管切開だと受け入れが難しいんですね…。 そうなんです。というのも、気管切開は日常的に医療ケアが必要だから。例えば、気管切開の人に欠かせないたん吸引は、多い人だと2時間に1回くらいのペースでおこなわないといけません。少ない人でも、1日2~3回はおこなっています。たん吸引は、看護師さんもしくは特別な研修を受けた介護職員さんでないとできない医療行為なので、介護施設の医療体制が整っていないと受け入れができないんです。たん吸引については、以前のご質問で詳しくお答えしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。 父も今は2~3時間に1回くらいの頻度でたん吸引をしています。病院では当たり前だと思っていましたが、老人ホームだと大変な処置なんですね…。 おっしゃる通りです。介護施設だとどうしても病院よりも看護師さんの人員が少ないですからね。それに、気管切開で喉に開けた穴に入れている「気管カニューレ」は、2〜3週間に1回の交換が必要です。これは、医師もしくは研修を受けた看護師さんでないとできない医療行為。そのうえ、気管カニューレが詰まっているときは、定期交換よりも早いタイミングで交換しないといけません。つまり、気管カニューレの管理を常にしないといけないので、看護師さんが常時勤務している施設でないと入居ができないんですね。 気管切開をしていると、介護施設に入るのが大変なことがよくわかりました。でも、在宅介護はできないので、どうしても入れる施設を見つけないと…。どうしたら良いんでしょうか? 気管切開をしている人の施設探しは本当に大変だと思います。お一人では難しいかもしれません。なので、施設探しにお悩みのときは気軽に「いい介護 入居相談室」までご相談ください。各施設の医療行為の受け入れ状況などを熟知した入居相談員が、お父様が安心して生活できる施設をお探ししますよ。 気管切開でも入居できる老人ホームはかなり少ない 看護師が24時間常駐など、24時間体制で医療ケアができる施設を探して pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/12/14

施設入居 食事 医療体制

老人ホームではミキサー食に対応できますか?母の嚥下状態が悪くなって通常の食事が食べられません。

母が入院中に嚥下状態が悪くなり、ミキサー食でないと食べられなくなってしまいました。退院後に入居する施設を探しているのですが、老人ホームでもミキサー食で対応してもらえるのでしょうか? (大橋さん・自営業・67歳) 多くの介護施設でミキサー食の対応ができますが、中には対応できない施設もあるので事前の確認が必要です。また、糖尿病や高血圧などの持病の影響で食事制限がある場合も、施設側が対応できることがあります。どの程度、対応できるのかは施設によって異なるので、これもよく確認しておく必要があります。 老人ホームではミキサー食に対応できる? 先日、母が自宅で転倒してしまい、今は入院しています。入院中に飲み込む力が落ちてしまったとのことで、食事がミキサー食になってしまいました。自宅ではミキサー食を用意するのも難しいですし、車いすが必要になったので介護施設に入れたいと考えています。でも、老人ホームでは、食事をミキサー食にするのは可能なんでしょうか?母だけ特別にミキサー食にしてもらう、なんてことは難しいですよね? いえいえ、多くの老人ホームではご入居者お一人おひとりの状態に合わせた食事を提供していますよ。なので、ミキサー食も対応できる施設は多いんです。 そうなんですね、よかった! 年齢を重ねると噛む能力(咀嚼機能)や飲み込む能力(嚥下機能)が衰えていくものです。そのため「食材のやわらかさや大きさなどを配慮してほしい」というご要望は多く、お一人おひとりに合わせて食事形態を変更可能にしているんです。特に、以下の施設の中でも介護が必要な人向けのところでは、食事のやわらかさや形態を変更できることがほとんどですよ。 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム いろんな施設で食事の形態を変更してくれるんですね! そうなんです。ただ、追加料金がかかる場合もありますから、そのあたりも事前に施設に確認してくださいね。 老人ホームで対応できる食事の形態は? 介護施設で対応している食事の形態にはさまざまなパターンがあります。大橋さんのお母様も、今はミキサー食でも今後の嚥下状態によっては別の食事形態に変更になる場合もありますので、念のため頭に入れておいてください。例を挙げると、介護施設で提供している食事には主に以下のような形態があります。 常食 軟飯・軟菜 きざみ食 ソフト食 ミキサー食(ペースト食) ミキサー食以外の食事形態は、どれも聞いたことがありませんね…。 はじめの「常食」というのは、一般的な食事形態のことです。咀嚼力や嚥下力に問題がない人が食べている形のものですね。その常食をよく煮込んだり、ごぼうなどの繊維質で食べにくい食材を除いて作ったのが「軟飯」「軟菜」。やわらかく炊いたご飯が軟飯、やわらかく調理したおかずが軟菜です。健康な人よりも少し咀嚼機能や嚥下機能が低下した人向けの食事なんですね。 名前の通り、やわらかくて食べやすくなっている食事、というわけですね。 その次の「きざみ食」は、食材を約5mm~1cmにきざんだ食事形態です。主に歯で噛む力が弱くなった人向けの食事ですが、食材が細かいためにむせこみやすかったり誤嚥につながる可能性はあります。なので、誤嚥を避けるために、咀嚼能力が低下した人には「ソフト食」が提供されることもあります。これは、ペースト状にした食材をとろみ剤などでやわらかく固めたもの。一度ペーストにしているので、軟飯・軟菜よりもやわらかく、舌で押しつぶせるほどです。 へー、ミキサー食でなくてもそんなにやわらかい食事があるんですね。 そうなんです。それに、ミキサー食だとどの料理もミキサーでスープ状にしてしまうので同じような見た目になってしまいがちですが、ソフト食は食材の形をした型に入れて固めるので、見た目で食事を楽しめるんです。とはいえ、「歯がない」「口が空きにくい」「咀嚼ができない」といった人にはミキサー食の方が向いているでしょう。 食べる人の状態によって食事形態を変えるから、「どの食事形態が良い」ということはないんですね。 おっしゃる通りです。それに、同じ人でも訓練で機能が回復したり、体調不良で機能が一時的に低下するなど、嚥下機能・咀嚼機能が変わることはよくあります。そのため、そのときのご入居者の状態によって、それぞれの食事形態を使い分けているんです。 食事制限がある人のために制限食にも対応 ちなみに、老人ホームには高血圧や糖尿病の影響で食事の制限がある人のための食事にも対応しているところもあります。 食事の制限ですか? はい。例えば、塩分制限や糖質制限などですね。他にも病気によってはさまざまな栄養の摂取量を制限しないといけないこともあります。以下は、老人ホームで対応している主な制限食です。もしお母様が食事制限が必要な場合は、入居する施設で対応できるかどうか確認してくださいね。 塩分制限食 糖質制限食 カロリー制限食 脂質制限食 カリウム制限食 タンパク質制限食 ご高齢になると、食事のやわらかさや栄養に配慮が必要になることが多いです。そのため、ほとんどの施設でご入居者それぞれの状態に合わせた食事を提供しているので、遠慮せずに施設側に相談しましょう! 多くの老人ホームでミキサー食に対応可能! きざみ食やミキサー食など、嚥下状態によって多様な食事形態がある 塩分制限食、カリウム制限食などの制限食にも対応できることも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; ...

2022/12/13

施設入居 医療体制 ALS

筋萎縮性側索硬化症(ALS)でも入れる老人ホームはありますか?在宅介護を続けるのに限界を感じています。

ALSの父親を自宅で介護していますが、症状が進行していてそろそろ限界を感じています。 最近、以前よりも歩けなくなってきて自宅で何度も転倒しているので目が離せず、ほとんど私がつきっきりでないといけないような状況です。 ALSでも入居できる介護施設はありますか? (松岡さん・パート・57歳) はい、ALSの人を受け入れている老人ホームはあります!ALSの場合、今後、症状が進行することを考えて医療体制が充実している施設が良いでしょう。具体的には、たん吸引、胃ろう、気管切開などに対応できる施設が理想です。特に、症状が進行すると昼夜問わずたん吸引が必要になることもありますから、看護師24時間常駐の施設を選ぶと安心して長く生活できますよ。 ALSで入れる老人ホームはある? ALSの父親の症状が進行して、在宅介護に限界を感じています。1年ほど前にALSの診断を受けたときよりも状態が悪化していて、手すりがないと歩行できないですし、何度も自宅の中で転倒しています。トイレや入浴にも介助が必要なので、介護サービスを利用しながらとはいえ、自宅での介護はかなり厳しなっていて…。でも、ALSって難病ですし、受け入れてくれる介護施設なんてないですよね? いえいえ、ALSでも受け入れ可能な介護施設はありますよ!症状が進行するといろんな医療処置が必要になりますから、医療体制が整っている施設を探す必要はありますが…。 そうなんですね!どんな施設であれば、ALSでも受け入れてもらえるんでしょうか? 例えば、以下のような種別の施設であれば、ALSの人を受け入れていることがあります。 介護老人保健施設(老健) 介護医療院 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 介護老人保健施設や介護医療院は、公的な介護施設です。どちらも医師や看護師が常駐しているので医療ケアが手厚くできます。また、民間の施設よりも費用が抑えられるのも特徴です。ただ、老健はリハビリをして自宅復帰するのが前提の施設なので、入居期間が3~6ヵ月と短くて長期入居はできないことがほとんどなんです。公的な施設を選ぶ場合は、施設数が少ないですが長期入居ができる介護医療院が良いかもしれません。 公的な施設だったら、介護医療院ですね。ドクターや看護師さんがいるのは心強いです。 民間施設であれば、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅がALSの人を受け入れていることがあります。ただ、民間施設は施設ごとに人員や医療体制が大きく異なります。なので、施設種別で選ぶのではなく、実際の医療体制に注目して施設探しをしましょう。特にALSの対応については、「看護師が24時間常駐しているかどうか」が大きく影響します。ホームページなどで「看護師24時間常駐」という記載のある介護施設を選んでくださいね。 ALSで入れる老人ホームの条件は? 先ほどもお伝えしたように、ALSの受け入れには「看護師が24時間常駐しているかどうか」が大きなカギとなります。というのも、ALSの症状が進行していくと、昼夜問わず何度もたん吸引が必要になることがあります。そのため、たん吸引をする看護師さんが常に勤務している施設でないと対応できないんですね。 そうか…。これから症状が進行していくことも考えて施設探しをしないといけないんですね。 おっしゃる通りです。そのため、今後のお父様の状態の変化を考えて、以下の医療行為に対応できる施設を探しましょう。 たん吸引 胃ろう 人工呼吸器 気管切開 先ほどもお話ししましたが、ALSが進行するとたん吸引が頻繁に必要になります。というのも、喉の筋肉がこわばって唾液を上手く飲み込めなくなって誤嚥性肺炎の危険があるからです。誤嚥性肺炎は、毎年、死因の上位に入る病気。特に免疫力の低いご高齢者は注意が必要なので、1日に何度もたん吸引をして誤嚥を起こさないようにする必要があります。 父は今でも食事をするとむせていますから、上手く飲み込めなくなってきているんだと思います。ゆくゆくはたん吸引が必要になるんでしょうね…。…その次の「胃ろう」とは何ですか? 胃ろうとは、手術でお腹に穴を開けてそこからチューブで胃に栄養を流し込む医療措置のことです。ALSは喉の筋肉が弱まって食べものを飲み込めず、口から食べられなくなることがあるんです。手術で胃ろうを造設して、口から食べる代わりに液体状の栄養剤で栄養摂取をするというわけですね。 父は食事が唯一の楽しみなのに、それもできなくなっちゃうんですね…。 ALSは手足の筋肉だけでなくて、喉の筋肉も動かしにくくなります。栄養が摂れなくなると一気に身体の状態が悪くなるので、確実に栄養を摂れるように胃ろうの造設手術を選ぶケースはありますね。そのうえ、ALSは呼吸するときに必要な筋肉も徐々に弱まっていきます。そのため、マスクタイプの人工呼吸器が必要になったり、喉を切開して気管に人工呼吸器を装着することもあります。 呼吸をするときの筋肉まで弱まるんですね!知らなかった…。 そうなんです。ALSは症状が進行すると、さまざまな医療ケアが常に必要になりますから看護師さんが24時間サポートしてくれる施設を選ぶのが大切ですね。また、理学療法士などのリハビリの専門家が常駐していると定期的にリハビリをしてもらえるので良いかもしれませんね。リハビリで身体を動かすことで筋力の低下を防止して、症状の進行を抑えられますから。 なるほど。ALSの父が入居できる老人ホームは、いろんなケアが充実しているところでないといけないんですね…。上手く見つかるのかな…。 施設探しをしていてお困りのことがあったら、「いい介護 入居相談室」にぜひご連絡ください。各施設の医療体制やサービス内容を熟知した入居相談員が、お父様にピッタリの施設をお探ししますよ。1人で施設探しをするのは大変ですから、お気軽にご相談ください。「いい介護」のポータルサイトでもALSに対応できる施設を検索できるので、参考にしてみてくださいね。 ALSでも入居可能な介護施設には、介護医療院や有料老人ホームなどがある 24時間看護師常駐、リハビリスタッフ常駐の施設がおすすめ 症状の進行に備えて、たん吸引、胃ろう、人工呼吸器などに対応できる施設を pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2022/12/12

施設入居 医療体制

老人ホームではたん吸引が必要な人を受け入れてもらえますか?夜間もたん吸引が必要です。

誤嚥性肺炎で入院している母が、嚥下機能が低下して口から食事ができなくなりました。そのため、胃ろうを造設したのですが、1日に何度もたん吸引が必要な状態になってしまいました。 在宅介護は難しい状態になってしまったので老人ホームに入居させようと思い、自宅近くの老人ホームに問い合わせたら「たん吸引が必要な人は受け入れできない」と断られてしまいました。たん吸引が必要だと、老人ホームには入居できないのでしょうか? (樋口さん・パート・65歳) たん吸引が必要な人を受け入れている老人ホームはたくさんありますよ!ただ、たん吸引のタイミングによっては、看護師が24時間常駐している施設でないと対応できないこともあります。また、お母様の場合、胃ろうの医療ケアが日常的に必要なので、医療体制が充実している介護施設を選ぶと安心して生活できますよ。 老人ホームではたん吸引は可能?施設の条件は 母が誤嚥性肺炎で入院しているのですが、口から食事ができなくなったので胃ろうを造設しました。入院して歩けなくなってしまったこともあり、在宅介護は難しい状態です。なので、介護施設に入ってもらおうと自宅の近くの施設に問い合わせたところ、「たん吸引が必要な人は受け入れできません」と断られてしまいました。母は1日に何度かたん吸引が必要な状態です。そうなると、老人ホームでは受け入れてくれませんか? いえ、たん吸引が必要な人を受け入れている老人ホームはたくさんありますよ!ちなみに、お母様は1日に何回のたん吸引が必要ですか? えーと、病院ではたん吸引を5回していると聞いています。 なるほど。夜もたん吸引が必要ですか? はい。夜もたんが絡むことがあるみたいで…。 となると、看護師が24時間常駐している介護施設が理想です。たん吸引は医療行為なので、基本的には看護師や医師などでないとおこなえませんから。 あれ?介護施設って看護師さんが常にいるのが普通ではないんですか? それがそうでもないんです。日中だけ看護師がいる施設もありますし、そもそも看護師が勤務していない施設もあります。もしくは、老人ホーム自体には看護師を常駐させずに併設の訪問看護ステーションの看護師がケアにあたるケースもあるんです。 へー、いろんな形があるんですね。となると、母の場合はどんな施設であれば入居できるんでしょうか? お母様のように、昼夜問わず1日に何度もたん吸引が必要な人の場合、以下のような施設であれば受け入れができるでしょう。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 介護付き有料老人ホームは、看護師の常駐が義務付けられています。その中でも看護師が24時間常駐している施設であれば、夜間のたん吸引にも対応できます。ただ、看護師が24時間常駐している施設は少ないうえに、医療体制が充実しているため料金が高めに設定されているのがネックです。 料金が高いんだ…。あまりお金がかかるのはちょっと…。 そこで、もうひとつの選択肢となるのが住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅です。この2種類の介護施設は、別途、介護サービスの契約が必要です。契約の手間はありますが、オーダーメイドでサービスを組み合わせられるのが魅力なんです。中には、訪問看護ステーションを併設して医療ケアに力を入れている施設もあります。夜間に訪問看護を利用できる施設であれば、夜のたん吸引にも対応しているでしょう。 うーん、いろんな形があってややこしいですね…。 そうなんですよね…。住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の場合、看護師の常駐義務がないので、医療体制のばらつきが大きいです。医療行為の対応をほとんどしていない施設もあれば、胃ろうやたん吸引はもちろん、末期がんなどの医療依存度の高い人の受け入れもできる施設もあります。つまり、施設によって医療体制が大きく異なるので、施設ごとに確認する必要があるんです。 では、結局、どんな施設を選べば良いんでしょう? 頻繁にたん吸引が必要な人の場合、たん吸引に対応しているだけでなく医療体制が全般的に充実している施設を選ぶのがベターです。特に、たん吸引が必要だと胃ろうなどの医療ケアが必要なことが多いんです。そのため、たん吸引以外にも配慮することがあるので、医療が充実している介護施設を選ぶと安心して生活できますよ。胃ろうを対応している施設については、以前のご相談でもお答えしています。参考にしてみてくださいね。 たん吸引は介護職員でも対応できる? さっき、「たん吸引は看護師や医師などでないとおこなえない」と北野室長は言っていましたが、介護職員さんはたん吸引ができないんですか? 原則として、介護職員はたん吸引はできません。ただ、一部の特別な研修を修了した介護職員であれば、たん吸引ができます。 そうなんですね! その研修というのが「喀痰吸引等研修」。講義と実地研修を受けてたん吸引をおこなうためのスキルを学んでいるので、介護職員でも安心して任せられるんです。そのため、夜間帯に看護師が常駐していない施設でも、喀痰吸引等研修を修了している介護職員が常駐している施設であれば、夜間にたん吸引が必要な人の受け入れている場合があります。たん吸引が必要な人の施設探しをする場合、たん吸引の回数とタイミングで必要な医療体制が異なるため、ややこしいところがあります。なので、施設選びに迷ったときは「いい介護 入居相談室」にお気軽にご相談くださいね。 老人ホームでもたん吸引が必要な人の受け入れはできる 受け入れ可能なのは看護師が常駐しているか訪問看護で対応できる施設 「喀痰吸引等研修」を修了している介護職員がいれば、受け入れできることも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/12/08

施設入居 医療体制 介護の基礎知識

老人ホームには尿バルーンを利用していても入居できますか?施設の探し方も教えてください。

前立腺肥大症のために父が尿バルーンを使用することとなりましたが、自宅では介護ができないので施設探しをしています。 尿バルーンを利用していても老人ホームには入居できるのでしょうか? (田口さん・パート・66歳) はい。尿バルーンを利用している人を受け入れている介護施設はたくさんありますよ。カテーテルが抜けてしまったときの対応は看護師や医師でないとできないので、看護師が常駐している施設を選びましょう。また、尿バルーンをしていると感染症や皮膚トラブルなどを起こしやすくなります。それらのトラブルにスムーズに対応できることも考えると、看護師が常駐している老人ホームに入居するのがおすすめです。 尿バルーンで老人ホームに入れる?入居の条件は 父が前立腺肥大症の影響で排尿ができなくなり、尿バルーンを使うことになりました。現在は入院中なのですが、体調が落ち着いたら退院できると言われています。でも、私も仕事をしていますし、尿バルーンの管理をしながら父の介護をするのは難しいので、介護施設に入居させたいと思っているんですが…。尿バルーンを使っていても入れる介護施設ってあるんでしょうか? はい、たくさんありますよ!尿バルーンは医療行為のひとつですが、その中でも比較的受け入れしやすいものなんです。 そうなんですね!よかった…。どんな施設であれば、尿バルーンでも受け入れてくれるんですか? できれば看護師が常駐している施設が良いですね。尿道に挿入しているカテーテルが万が一抜けてしまったりしたときに、看護師が常駐していればすぐに対応できますから。そういったカテーテルのトラブルはいつ起こるかわからないので、24時間看護師が常駐している施設が理想です。ただ、24時間看護師が常駐している施設は少ないですから、訪問看護サービスですぐに対応できる体制が整っている施設であれば、尿バルーンの人でも受け入れてくれると思いますよ。 なるほど。尿バルーンを取り扱うのは看護師さんしかできないというわけですね。 基本的にはそうです。ただ、尿バックに溜まった尿を捨てるのは介護職員でもできます。カテーテルの日常的な管理やトラブルは看護師、定期的な尿の破棄は介護職員がおこなう、というわけですね。 尿バルーンの注意点は? 念のため、尿バルーンを利用するときの注意点についてもお伝えしておきますね。 注意点ですか? はい。介護施設であれば、介護職員や看護師が注意しているので心配はいらないと思いますが、頭に入れておいてください。尿バルーンの主な注意点は、以下の通りです。 感染症 皮膚トラブル 膀胱結石 チューブの詰まり 自己抜去 尿バルーンの場合、カテーテルを入れている部分から細菌が膀胱に侵入しやすく、感染症のリスクが高くなります。他にもカテーテルの接続部や尿バッグの排液口からも感染しやすいんです。そのため、挿入部やカテーテルなどを常に清潔に保っておく必要があります。 感染症か…。怖いですね。 また、カテーテルを入れっぱなしにしているので、皮膚トラブルも起こりやすいんです。例えば、カテーテルを挿入している尿道が切れてしまったり、かぶれてしまうこともあります。さらに、長期間にわたって尿バルーンを使用していると、カテーテルの周りに結石ができてしまうこともあるんです。それに、カテーテルと尿バッグをつなぐチューブの扱いにも注意が必要です。チューブが折れ曲がると、尿がバッグに流れていきませんから常にチューブがねじれていないかを確認しないといけないんですね。 カテーテルもチューブにも注意が必要なんですね。 そうなんです。ねじれたり折れ曲がっていないかにも注意しないといけないんですが、中にはカテーテルを自分で抜いてしまう人もいるんですね。 えっ!カテーテルを抜いちゃうんですか!? 認知症の人の中にはカテーテルが入っていることを理解できず、抜いてしまうケースもあるんです。よくわからない異物が挿入されていて違和感を覚えて抜いてしまうんですね。 うーん、こんなにもたくさんの注意点があるんですね。こんなに大変なら、やっぱり在宅介護は難しいな…。 尿バルーンを使いながらご自宅で暮らしている人もたくさんいますが、やはり看護師が常に管理してくれる環境の方が安心ですよね。もし、施設探しで悩むことがあったら「いい介護 入居相談室」にぜひご相談ください。全国の介護施設の特徴や強みを理解した入居相談員が、お父様に合う施設をご案内しますよ。 尿バルーンでも入れる老人ホームはたくさんある 看護師常駐、もしくは訪問看護を利用できる施設を探そう 尿バルーンは感染症や皮膚トラブルのリスクが高い pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2022/12/07

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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