岡山県のおばあちゃんたちの”お節介”が、海を越えてウクライナまで届こうとしています。
NPO法人真庭あぐりガーデンが「ウクライナ支援お節介プロジェクト」を開始。おばあちゃんたちが作るカット野菜「お節介野菜」の売上金をウクライナ侵攻で苦しむ人たちの支援金として届けるプロジェクトです。
このプロジェクトは今月1日から始まり、来月末まで継続されるそうです。
高齢者福祉事業などを手掛けているNPO法人真庭あぐりガーデンが「ウクライナ支援お節介プロジェクト」をスタート。3年前から販売している「お節介野菜」の売上をウクライナ侵攻で被害を受けた子どもたちやその家族に支援金として届ける取り組みです。
この「お節介野菜」とは、真庭市の高齢者たちが野菜を切ってパッケージした商品。出汁パックもセットになった「みそ汁用」や多彩な野菜がはいった「八宝菜用」など、いろんな料理にあわせた野菜セットを販売しています。
このカット野菜を作っているのは、地元のおばあちゃんたち。平均年齢は82歳で、中には90歳を超えた高齢者も活躍しています。
そうしたおばあちゃんたちの「ようがんばっとるなぁ、ここまでしといたけえ、絵本でも読んじゃれえ」という忙しい子育て世代を応援する気持ちが込められているのが、この「お節介野菜」です。
今回のウクライナ支援プロジェクトのきっかけは、おばあちゃんたちの「何かできんじゃろか」の一言から。おばあちゃんたちのなかには戦争を経験している人も多く、その当時の悲しい体験からこのプロジェクトを立ち上げたそうです。
すでに今月1日からプロジェクトは開始しており、5月末までの「お節介野菜」シリーズのすべての売上を支援金としてウクライナに届ける予定です。
真庭市では過疎化が急激に進んでおり、孤立する高齢者が増加しているそう。そのため、「お節介野菜」の製造という社会参加によって認知症予防や健康増進を促進する事業をおこなっています。
驚きなのが、「お節介野菜」を作るおばあちゃんのなかには90歳を超えた人もいること。その年齢になっても働いて人と交流したり手先を動かしているからこそ元気でいられるのかもしれませんね。
そうした元気なおばあちゃんたちの”お節介”が、ウクライナの子どもたちの支援につながると良いですね。
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