中年期に握力が低かった人ほど、その後の認知機能に問題が生じるリスクが高いことが、英国の中高年男女約20万人を対象とした研究で明らかになりました。
この調査によると、握力が5kg低下するごとに、認知症の発症リスクは男性で1.16倍、女性では1.14倍、アルツハイマー病のリスクは男性1.11倍、女性1.13倍、血管性認知症のリスクは男性1.23倍、女性1.20倍であったとしています。
今回のこの調査によって得られた結果は、中年期からの男女両方において、握力に代表される筋力が高い人の方が、その後に認知機能に問題が生じる危険性が低いことを示しました。中年期の筋トレは、将来の認知機能の維持に役立つ可能性が示されたといえます。
では、実際にどのように体を鍛えていけば良いのでしょうか?
シニアにおすすめのトレーニング方法について紹介していきます。
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椅子に座って立ち上がる動作を繰り返すだけ!
膝への負担を小さくし、お尻や太もも、ふくらはぎなど下半身全体を鍛えることができます。さらに、胸を張った姿勢で行うことでお腹や背中の筋肉も鍛えられ、強い足腰を作ります。
ふらつきがある人は無理をせず、何かにつかまったり、誰かに手をつないでもらいながらおこなってくださいね。ふらつかずにできる人は両手を胸の前にクロスしておこないましょう。
うつぶせになって手足をゆっくり交互に上げるだけ!
背中・お尻・太ももの筋肉を使うので、上半身と下半身を同時に鍛えられます。
腕や足だけの動きにならないように腕は胸から、足は太ももから上げるようにできるだけ大きく動きましょう。動きになるべく左右で差が出ないように意識しながら行うことも大切です。
この研究で、筋力が認知症だけでなく様々な症状の予防につながることがわかりましたね。もし筋トレについて興味が出てきたら、自分で調べてみても良いかもしれません。
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