老人ホームで定期的におこなわれるレクリエーション。その候補に「カラオケ」もよく挙がります。
声を思いきり出すカラオケは、入居者にとってストレス発散や認知症予防など、さまざまなメリットがあります。入居者の思い出の曲や歌いやすい曲を選んで、みんなで楽しみましょう。
この記事では、老人ホームでのレクリエーションでおこなうカラオケの人気曲を紹介します。選曲のポイント、カラオケの効果や注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
老人ホームでおこなわれるレクリエーションのカラオケでは、選曲のポイントに以下が挙げられます。
それぞれのポイントを見てみましょう。
老人ホームのカラオケでおすすめの選曲に「思い出の曲」が挙げられます。曲選びに悩んだら、まずは入居者が「懐かしい」と感じる曲を選んでみましょう。
知らない曲をかけても、入居者に「歌いたい」気持ちは起こりません。みんなで楽しめる雰囲気を作るためには、入居者が知っている曲をかけることが重要です。
例えば、「ふるさと」や「赤とんぼ」などの童謡。小さい頃に誰もが歌った思い出があり、当時の思い出や情景、家族との触れ合いなどを懐かしむことができます。
また、入居者の多くが若い頃に流行した、昭和の人気ヒット歌謡曲も老人ホームのカラオケでは喜ばれます。特に、東京オリンピック、大阪万博などで日本中が盛り上がった時代の曲は、懐かしみながらみんなで一緒に口ずさめるでしょう。
老人ホームのカラオケで、入居者に喜ばれる曲に「歌いやすい曲」も挙げられます。歌いやすい曲は、昔よく耳にした昭和の定番歌謡曲や演歌がメインとなるでしょう。
歌いやすい曲には懐かしい曲ばかりではなく、流行している曲もあります。テレビやラジオなどでよく流れる曲やドラマの主題歌は、耳にすることも多く、入居者に喜ばれることもあります。懐かしい曲から流行している曲まで、バランス良く取り入れるのがおすすめです。
また、昔の曲は「当時のつらい思い出がよみがえるから」と嫌がる方もいます。そういった場合には最近の曲を選ぶことで皆が楽しめるようになります。
老人ホームのカラオケの選曲では「季節に合う歌」もおすすめです。四季折々の風物詩を歌詞に取り入れたものは、その季節ごとの思い出や情景を思い浮かべることができます。
季節ごとの思い出や情景を思い浮かべて想像力を働かせることは、気分の安定やリラックス効果があり、入居者にとって心と脳に良い影響を与えてくれます。
曲選びのポイントを踏まえて、老人ホームのカラオケの人気曲を紹介します。こちらで紹介する曲は、主に歌謡曲や童謡です。
下記のジャンルに分けて紹介します。
それぞれ見てみましょう
老人ホームのレクリエーションでカラオケをおこなうことによって、入居者にメリットがあります。
主には以下の3点です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
カラオケを歌うことは、ストレス発散の効果があります。
感情表現が苦手な人も、歌うと笑顔になることがあります。歌うことによって気持ちがリラックスするからです。沈んでいるときやイライラしているときも、ネガティブな感情を癒す効果が期待できます。
カラオケを歌うと日常のストレスもスッキリと解消し、気持ちが穏やかになるでしょう。
カラオケを歌うことは、認知症の予防にもつながります。
認知症の方でも懐かしい曲やリズミカルな曲を聞くと、思わず歌ったり手拍子をしたり、体を揺らしたりすることがあります。
また、下記のような行動は脳に良い刺激を与えます。
カラオケでは脳のさまざまな部位が活性化し、脳に良い刺激を与えられます。脳が活発に働くことによって、認知症の予防効果が期待できるでしょう。
カラオケを歌うことによって、意識せずに自然に体を動かすことができます。
大きな声で歌うと心肺をしっかり使うこととなり、大きな呼吸につながります。つまり歌うことは、年齢を重ねると落ちていく心肺機能を維持することに役立つのです。
また、身振り手振りで歌うことにより、さまざまな身体機能が活性化することが期待できます。
老人ホームのレクリエーションでカラオケをおこなう際には、以下の項目を意識しましょう。
それぞれ詳しく解説します。
老人ホームのカラオケでは、入居者が積極的に参加したくなるような雰囲気作りが大切です。
例えば、入居者に歌いたい曲や聞きたい曲のリクエストをもらったり、会場の飾り付けなど本番の準備のお手伝いをお願いするのがおすすめ。実際に企画に参加してもらうことによって、雰囲気が盛り上がりやすくなります。
レクリエーションの目的は、入居者の健康維持や身体機能の強化、心身のバランスを保つことにあります。そのため、強制的に参加させるようなことは避けましょう。
老人ホームのレクリエーションにはさまざまな年代の方が参加します。入居者の中で親子ほどの年齢の差があることも珍しくありません。
そのため、特定の世代だけが知っているような選曲をすると、一部の入居者はカラオケを楽しめなくなります。入居者が参加できない・楽しめないと感じると孤立したり不安を与えてしまいます。できる限り偏りなく、すべての入居者の世代を考慮して選曲しましょう。
多くの入居者が参加するレクリエーションでは感染症対策にも注意が必要です。特に新型コロナウイルスやインフルエンザなどは、抵抗力の低い高齢者には危険な感染症のため、細心の注意を払いましょう。
主に、以下の点に注意しましょう。
入居者にアルコール消毒してもらうのはもちろん、使用する椅子やテーブル、マイクやリモコンなども消毒しましょう。特にマイクは使用するごとに消毒すると良いでしょう。
また、大きな口を開けて歌うので、飛沫が飛ばないように十分な距離を取る、横並びに座るなど入居者同士の間隔にも注意が必要です。
さらに定期的な換気で空気を入れ替え、マスクを着用しましょう。
老人ホームでおこなうカラオケの選曲のポイントは主に3点あります。まずは「思い出の曲」。入居者の皆が知っている曲なら皆で楽しめます。ふたつ目は「歌いやすい曲」。懐かしい曲から流行している曲までバランス良く取り入れるのがおすすめです。みっつ目は「季節に合う曲」。季節ごとの思い出や情景を思い浮かべる曲は、気分の安定やリラックス効果があり、入居者にとって心と脳に良い影響を与えてくれます。
カラオケをおこなうことによって、「ストレス発散になる」「認知症の予防になる」「自然に体を動かすことができる」など、入居者にとってメリットがあります。歌は日常のストレスもスッキリと解消してくれます。また、脳に良い刺激を与えるので、認知症の予防効果も期待できるでしょう。カラオケで大きな声で歌うことは心肺をしっかり使うことにもつながります。
老人ホームのレクリエーションでカラオケをおこなう際には、「参加したくなる雰囲気作りをする」「多くの人が楽しめる選曲をする」「感染症対策を万全にする」という点を意識しましょう。老人ホームのカラオケでは、入居者が積極的に参加したくなるような企画を提案することが大切です。老人ホームのレクリエーションには様々な年代の方が参加するので、すべての入居者の世代を考慮した選曲にしましょう。また、カラオケで使うマイクやリモコンなどを消毒したり、定期的な換気で空気の入れ替えをおこない、感染症対策にもしましょう。
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