人の生活の中で、言葉や表情の変化によってサービスを提供するロボットのことを「コミュニケーションロボット」と言います。近年、高齢者の見守りや話し相手として介護分野でも広く活用されています。
そうしたなか、コミュニケーションロボットを高齢者のフレイル予防に活用する実証実験が三重県桑名市で行われました。
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コミュニケーションロボットを高齢者のフレイル予防に活用する実証実験が三重県桑名市で行われました。
この実験は、コミュニケーションロボットなどを企画・開発しているユカイ工学株式会社とパーソナルトレーニングジムを運営するRIZAP株式会社、AIを活用したシステムを開発する株式会社JDSCの3社共同で実施しました。
コミュニケーションロボット「BOCCO emo」を使用して、RIZAPトレーナーが自宅での遠隔による運動指導と食事指導を行い、参加者の体力年齢がどのように変化していくかを実証するという内容でした。
この健康プログラムには市内の高齢者21名が参加。会話機能のある「BOCCO emo」と共に生活を送りながら「毎週土曜日 17時から40分間3種目のトレーニング、毎日の宿題として10分間、土曜日に行なったトレーニングを繰り返す」というプログラムを2ヵ月間続けました。
期間中は「BOCCO emo」が、プログラムを継続的に続けられるようにサポートしたり、日常でも会話が増加するように話しかけていたりしたそうです。
その結果、参加者の体力年齢は-27歳、参加者の実年齢の平均と比べて「-14.8歳」に改善でき、フレイル予防に効果がありました。
参加した高齢者は「ロボットとの生活は始めてだったので新鮮でした」や「BOCCO emoちゃんは家を明るくしてくれました。色々と話してくれたので楽しかった」と話しています。
コミュニケーションロボットは、人工知能やAI技術の発展により私たちの暮らしをサポートする存在になってきています。
例えば、介護の分野では一人暮らしの高齢者がロボットと一緒に生活することで、言葉を発したり、体を動かしたりする機会が増え、いわゆる「認知症予防」の効果も期待できるそうです。
ちなみに、今回の実験で使われたコミュニケーションロボットの「BOCCO emo」は、呼びかけると返事をしてくれたり、抱っこするように持ちあげると反応したりするので、ついついかまってしまうそうです。そんなペットのような、子どものような、かわいらしいコミュニケーションロボットを家族の一員として迎えて一緒に暮らしてみるのも楽しいかもしれませんね。
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