介護施設の負担軽減や業務改善に役立つと期待される介護ロボット。しかし、現場の施設からは「どの介護ロボットを選べばよいのか?」や「うまく活用が出来ていない」、「どのくらい効果があるのかわからない」といった声が聞こえ、普及が進んでいない状況です。
そこで、全国各地の自治体では介護現場における介護ロボット等の普及・定着を推進することを目的とした施設を開設しています。
例えば大分県社会福祉協議会では、6月に福祉機器に関する相談などに応じる「介護ロボット普及推進センター」を開所しました。希望する施設には無料で介護ロボットの貸し出しなども行い、福祉施設の現場を支援していくそうです。
今年6月、大分市に「介護ロボット普及推進センター」がオープンしました。
大分県社会福祉協議会が運営する同センターには相談員として理学療法士らが勤務。福祉施設に対して福祉機器の製品情報や活用方法の紹介、さらには導入に向けた補助金などの相談にも乗っていくそうです。
また、常設の展示場には約30機器が並び、無料の貸し出しにも対応。ちなみに、福祉機器の開発企業には、PRに関する相談や補助金に関する情報提供を行っていくそうです。
県社協会長の草野さんは、センターの狙いについて「現場で働く人々の負担を減らすと同時に、魅力のある職場づくりを進めたい」と語っています。
厚生労働省が発表したデータによると、2025年度には約243万人の介護職員が必要とされています。しかし、それに対する供給の見込みは約215万人。およそ38万人の介護職員が不足するといわれてます。
そのため介護人材の不足を解消する手段としても、介護ロボットをはじめとした福祉機器の活用の導入が注目されているのです。
介護ロボットを導入する最大のメリットとしては、やはり介護施設で働くスタッフの身体的・精神的負担の軽減につながること。介護の仕事をしたいと思う人が増えるように、介護ロボットの普及を期待したいですね。
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