新型コロナウイルスの拡大で2年以上も外国人の入国ができない状況が続いたため、介護施設の外国人材の受け入れが停滞していました。
しかし、今年4月に新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことにより、技能実習生を受け入れを再開する事業所が増えています。
例えば、島根県美郷町では交流を続けているインドネシアのバリ島マス村からの技能実習生4人を受け入れました。
4人の実習生は、技能実習生として選ばれていましたが、新型コロナの水際対策の影響で2年間来日できず日本語の勉強などを続けていたということです。
今月7日、島根県美郷町はコロナ禍で2年間来日できていなかった技能実習生4人を受け入れました。4人は美郷町が交流を続けているインドネシアのバリ島マス村から来日。6月に大阪で事前研修を受けてから、今月7日に初めて美郷町へやってきました。
この日、美郷町役場の玄関には横断幕が掲げられ、バリ島の伝統のシャツを着た職員30人ほどが出迎えたそうです。
ちなみに美郷町は、4人が安心して働けるように事業者の選定にも関わっていて、今後は農業法人や介護事業所で働くということです。
日本の介護現場での外国人材の受け入れは増加傾向です。介護現場の人材不足解消に大きく期待されています。
そういった状況のなか日本では、インドネシアやフィリピン、ベトナムの3ヵ国からの外国人の介護福祉士候補者の累計受入れ人数が6400人を超えたそうです(令和元年8月末時点)。
ただ、外国人の介護福祉士候補生が無事に介護福祉士に合格しても、離職してしまうケースもあるようです。
離職理由は、職場での人間関係の悩みや職場の理念や運営への不満が多いのだそう。いずれの理由も外国人介護福祉士にとって働きにくい職場環境だったことが伺えます。ただこの離職理由は外国人だけでなく、日本人にもみられる離職理由とも共通しますよね。
つまり、働きやすい職場作りが人材確保につながることは、外国人でも日本人でも変わりないのかもしれません。外国人介護福祉士が長く働きたいと思ってくれるような、働きやすい職場環境を整えていくことが重要ですね。
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