心筋梗塞や脳卒中といった、死に至るような病気の原因とある動脈硬化。肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病などが原因とされており、毎日の生活習慣が動脈硬化リスクに大きな影響を与えています。
そのため、動脈硬化を予防するための生活習慣について、オーストラリアの大学が調査を実施。その結果、ブロッコリー、キャベツ、芽キャベツなどのアブラナ科の野菜を多く食べている人は、動脈硬化や血管疾患が少ないことがわかりました。
オーストラリアのエディスコーワン大学などの研究グループが、動脈硬化や脳卒中などの心血管疾患のリスクと野菜の摂取量の関連性を調査しました。
この研究は、西オーストラリアに住む平均年齢74.5歳の女性684人を対象に実施。その結果、アブラナ科の野菜を多く食べている人は、血管疾患のリスクが低いことがわかりました。
血管疾患とは、血管の内側にカルシウムや脂肪が蓄積して血流が悪くなる病気。今回の研究でアブラナ科の野菜を食べている人は、大動脈のカルシウムの蓄積が抑えられていることを発見したそうです。
さらに、アブラナ科の野菜を毎日45g以上食べている女性は、ほとんど食べていない女性に比べて大動脈にカルシウムが蓄積される可能性が46%も少なかったそう。45gの野菜とは、例えば蒸したブロッコリー4分の1カップ、生のキャベツ2分の1カップが目安です。
今回の結果に対して研究グループは、「アブラナ科の野菜に多く含まれるビタミンKが血管内にカルシウムが蓄積することを抑えている可能性がある」としています。
「野菜はたくさん食べた方が良い」と思いつつも、そんなに多くは食べられないのが本音ですよね。
ちなみに、厚生労働省は「成人の野菜の摂取量を350g以上」と目標に設定。しかし、2019年の調査によると実際の野菜摂取量は平均280.5gと約70gも不足しています。意識しないと目標量を摂取するのは難しいようです。
もちろん、動脈硬化を防ぎたいからといってアブラナ科の野菜ばかりを食べるわけにもいきません。さまざまな野菜を組み合わせながら目標摂取量をクリアできるように工夫したいですよね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。