心臓病や脳卒中の予防や、ストレスの軽減など、さまざまな健康効果があることで知られているコーヒー。健康効果を求めているだけでなく嗜好品としても楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
そんなコーヒーが、認知症予防に効果がある可能性を新潟大学が発見したことを発表しました。
研究によると、コーヒーを1日3カップ以上飲む人は認知症リスクが低かったそうです。
新潟大学が、コーヒー・緑茶・カフェインの摂取量と認知症リスクの関連性についての研究結果を発表しました。
この研究は、40~74歳の約14000人を対象におこなったもの。コーヒー・カフェイン・緑茶の摂取量や食事についてアンケートで調査し、8年間にわたって認知症の新規発症率と比較しました。
その結果、コーヒーの摂取量が多い人ほど認知症の発症リスクが低いことが判明。特にコーヒーを1日3カップ以上飲んでいる人の認知症リスクは、コーヒーを飲んでいない人より47%も減少していたそうです。
しかし、こうした結果は男性で顕著だったものの、女性でははっきりとした違いは出ませんでした。
また、カフェインを多く摂取している人も認知症の発症率が低下。たくさん摂取している人の認知症リスクは、そうでない人よりも37%も減っていました。
一方で、緑茶を多く飲んでいる人も認知症リスクが下がる傾向はありましたが、緑茶をあまり飲まない人との明確な差はなかったそうです。
今回の結果を受けて研究グループは、「認知症予防にはカフェインが関わっている可能性がある」としたうえで、コーヒーの効果に男女差があった点についてのメカニズムは明らかになっていないのでさらなる研究が必要、と述べています。
多くの人にとって身近な飲み物であるコーヒーで認知症予防ができるのであれば、とても手軽に認知症対策ができそうですね。
さらに、コーヒーにはカフェイン以外にも健康効果のある複数のポリフェノールが含まれていることもわかっています。このポリフェノールは、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の予防に効果があり、そのうえ紫外線によるシミを防ぐ効果もあるそうです。
そんな一石何鳥にもなるコーヒーですが、よく知られているように飲み過ぎると睡眠に悪影響が出ることもあります。睡眠への影響は個人差が大きいので、夜の睡眠に影響が出ない程度のコーヒーの量を見極めて取り入れたいですね。
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