現在、医療・福祉の現場の人手不足はもはや慢性的で深刻な問題となっています。
そこで、絵を描くロボットを利用して、今抱えている業界の問題を解決する計画が進められています。
海外で話題の次世代製品を輸入販売するEVEBOT JAPAN株式会社(代表:土屋貴嗣、名古屋市中村区)は、海外で話題となった、お絵描きロボット「Dr.Quincy(ドクトルクインシー)」の国内販売権を獲得し12月より一般販売を開始します。価格は、税込み3万5000円です。
ドクトルクインシーはインプットされた150種類ものイラストカードを、QRコードで読み込ませて、認識した絵を描けます。さらに、その絵に関する豆知識も音声で教えてくれるのです。
また、このロボットは10cm程度の手のひらサイズで、両腕のみが駆動するシンプルな構造。そのため、A4サイズ程度の小さなテーブルでも絵を描くことが可能です。フル充電で4時間も駆動できるので「お絵かきを通して子どもや高齢者の面倒も見られる」というのが最大の特徴です。
絵を描くことと塗り絵をすることは、特に高齢者においては認知症予防に効果的。ロボットの絵を模写したりその絵に色を塗るなどの行動が脳トレーニングにつながると医学で認められています。
またお絵かき・塗り絵もよる脳トレーニングは、高齢者に限らず子どもにも効果があるとされており、ドクトルクインシーを知育玩具としても浸透させたい考えです。
2019年のデータによりますと、65歳以上のシニアが28.4%と3割を超えるのも時間の問題で、出生率も1割を切るなどの日本の少子高齢化が止まりません。共働きで子どもを朝から晩まで預ける親が増えるうえに、高齢化が進むにつれて老人ホーム(老人介護施設)に入所するシニアが増えることが予測されます。
介護業界の人材不足を補える期待の新人、このお絵描きロボットが、これから医療や福祉の現場で活躍する場面が増えそうです。
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