コロナ禍が長引き、まだまだマスクが手放せない昨今。呼吸に必要な「呼吸筋」が弱り、浅い呼吸になっている中高年が増えています。
そういった現状を見て、東京有明医療大学学長の本間生夫氏は、呼吸の大切さと呼吸筋の鍛え方を伝える自身の著書『長生きしたければ「呼吸筋」を鍛えなさい』を著し、11月16日に発売しました。
「呼吸をするために必要な身体の部位はどこか」と聞かれれば「肺」と答える人が多いのではないでしょうか。
確かに肺は空気を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す役割があります。
しかし、肺は自ら膨らんだり縮んだりすることはできません。肺は「胸郭(きょうかく)」と呼ばれる骨で囲まれた部屋の中に存在し、胸郭を広げたり狭くしたりすることで肺に空気を取り入れたり、肺の空気を吐き出したりすることができます。
そして、その胸郭を動かす周りの筋肉のことを総称して「呼吸筋」と呼んでいるのです。呼吸筋と言えば横隔膜が代表的ですが、それ以外に背中やお腹などにも存在しています。
呼吸筋は60歳ごろから衰え、胸郭の収縮機能がうまく機能しなくなってくると言われています。それに従って、肺も空気を取り込んだり吐き出したりすることが難しくなってくるのです。
そして体内に空気がうまく取り込めなくなると、臓器の働きが鈍り、自律神経も乱れがちになってしまいます。
本間氏は呼吸筋を鍛えることで、心身の健康につながると言います。
ではどのようにして、呼吸筋を鍛えることができるのでしょうか?
本間氏によると、呼吸をしながらの全身のストレッチが有効だそうです。
具体的には以下の部位です。
ゆっくり呼吸をしながら、該当部位の筋肉を伸ばしていきましょう。体を痛めないように、動作もゆっくりおこなうことが大切です。
呼吸筋を鍛えて、健康的な毎日が過ごしたいですね。
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