ピザやハンバーガー、ケーキなど人工的に加工された「超加工食品」。その摂取カロリーが1日の摂取カロリーの20%を超えると、認知機能が低下するリスクが高まることがアメリカの新たな研究で判明しました。
この研究は12月5日にアメリカのサンディエゴで開かれた、アルツハイマー協会の国際会議で発表されたものです。
「超加工食品を食べると脳にどんな影響があるのか」についてアメリカで研究がおこなわれました。
ここで用いられている「超加工食品」とは、「でんぷんや油脂などの食品成分を人工的に作り出し、無加工の素材をほとんど含まず、香料や着色料などの添加物が使用されている食品」のことを指しています。
ピザやハンバーガー、ケーキなどが代表的な例です。
なお、研究の対象者は以下のとおりです。
研究では、10年にわたって対象者に対する追跡調査を実施。また調査の開始時と終了時には、単語の記憶力、認知力、話し方の流暢さに関するテストも受検してもらい、食生活についての質問にも答えてもらいました。
10年にわたる追跡調査を実施した結果、1日の摂取カロリーの中で超加工食品の占める割合が20%を超えた人は、そうでない人に比べて物事を認識したり学習したりする認知機能の低下スピードが28%早いことが判明。また、情報を処理して判断する実行機能の低下スピードも25%早いことが明らかになったのです。
この結果について、予防医学や栄養学に詳しいデイヴィッド・カッツ氏は「超加工食品の食べすぎが認知機能の低下につながる可能性があるという要素が多数見つかった。この調査の結果から、超加工食品がおそらく脳に悪い影響を与えていることがわかる」と述べました。
しかし、カッツ氏は「素材のままの食品をふんだんに使った健康的な食事が多い人は、超加工食品と認知機能の低下の関係も薄れる可能性がある」としています。
ハンバーガーやケーキはおいしいですが、脳の健康のためには食べすぎには注意した方が良さそうですね。
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