朝日生命保険相互会社が、親の介護と認知症に関する意識調査をインターネット上で実施しました。その結果、子ども世代がこれから予測される介護についてどのように考えているかが明らかになったのです。
今回実施された調査の概要は以下のとおりです。
まず、「もし親が認知症になったらどんなことが心配か」と尋ねたところ、「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」と回答した人が59.1%で最も多い結果に。また、「自分に介護の肉体的・身体的負担がかかるのではないか」「徘徊してしまうのではないか」と回答した人もそれぞれ50%以上いることがわかりました。
次に、「親が認知症になり介護が必要になったとき、あなたはどの程度介護に携わると思うか」と尋ねると、35.1%の人が「主体的に携わると思う」と回答。また「多少は携わると思う」と回答した人も31.9%という結果に。対して、「(あまり・ほぼ)携わらないと思う」と回答した人は15%程度にとどまりました。
さらに「親が認知症になり介護が必要になったとき、どのような介護生活が望ましいか」という問いでは、約70%の人が「在宅で介護する」と回答したことがわかりました。一方、「介護施設に入居させる」と回答した人は30%ほどでした。
アンケートには、「MCI(軽度認知障がい)について知っているか」という質問もありました。その結果、「聞いたことがあって意味も知っている」と答えた人はわずか15%。ほとんどの人は「そもそも聞いたことがない」か、「聞いたことがあっても意味がわからない」と回答したことが明らかになったのです。
MCIとは、正常と認知症の間の状態のことを指します。厚生労働省は「加齢だけでは説明のつかない物忘れが見られるも、日常動作や認知機能はほとんど問題なく、認知症ではない状態」と定義しています。
MCIになった人が必ず認知症を発症するわけではなく、早期に対策をすれば正常な状態に戻れると言われています。具体的には、栄養バランスの取れた食事を摂ったり、運動する習慣をつくったりすると良いでしょう。
もし身の回りの人でMCIの疑いがある人がいたら、まずは病院で認知症でないか確かめてもらうといいかもしれません。検査で認知症でないとわかったら、食事や日々の生活習慣を見直して認知症を予防する習慣を取り入れてみると良いですね。
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