2023年1月17日、新型コロナ対策を話し合う専門家会議「アドバイザリーボード」が開かれました。
第8波による新規感染者数は全国的に減少傾向にあるものの、死亡者数と医療がひっ迫したことによる救急搬送が困難な事案数が最高水準であるとして、引き続き警戒を呼びかけています。
1月17日に開かれた専門家会議の中で、「新規感染者数全体は減少傾向にあるが、感染者数を年齢別で見たときに、高齢者の占める割合が増加傾向にある」という指摘がありました。特に医療機関や高齢者施設での感染が拡大しているそうです。
高齢者施設では、救急搬送ができず施設内で療養しているケースが多いとしています。また、利用者だけでなく従業員の新型コロナ感染も増えているそうです。
さらに、新型コロナによる死亡者数は過去最高水準にあると報告。これを受けて、国立感染症研究所の脇田隆字所長は「感染者数の増加に比べ、死者数が増えている。ただ、ウイルスが変化したことによって死亡率が上昇したというデータはない」と指摘しました。
会合では、アメリカで感染が広がり、東京でも先月に15件確認された新しいタイプのコロナウイルスに関する試算も提示されました。
その試算によれば、新しいタイプのコロナウイルスは、現在、主流となっているタイプよりも感染力が高いことが明らかになったそうです。
今後の新型コロナの感染状況について、専門家は「全国的には横ばい、または減少傾向になる可能性が高い」と分析しました。
しかし、時間時の経過による新型コロナに対する免疫力の減少、免疫を回避する能力を持つウイルス株の増加、海外からのウイルスの流入など懸念事項も多く、引き続き注視する必要があるとしています。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。