包丁など刃物の製造をおこなっている三星刃物株式会社は、食べ物をつまんでテーブルでカットできる、はさみとトングのセット「OTOMO」の一般向けの展示会を開くことを明らかにしました。
展示会は、2023年2月15~17日に、東京ビッグサイト内でおこなわれる「中小企業総合展」の中で実施されました。
「OTOMO」は持ち運び可能なトングとはさみのセット。小型なので、テーブルの上で食べ物をつまんで、自分が食べやすい大きさにカットできます。
担当者によると、「OTOMO」は「年齢を重ねても家族や友人と同じ食事がしたい」という声から開発が始まったそう。これなら、食べ物を噛む力が衰えた高齢者も、外出先などで気軽に利用できそうです。
また三星刃物ははさみを長く使ってもらうために、無料の研ぎ直しサービスも実施しているととしています。
今回紹介した「OTOMO」は、どんな人に向いているでしょうか?
結論から言えば、「飲み込む力は正常だが、加齢とともに噛む力が衰えてきた高齢者」に向いています。介護食の形態では、「常食」を少しカットして食べる人や「きざみ食」を食べている人が該当するでしょう。
そもそも、介護食には次のような形態があります。
小型のトングとはさみで食べ物をカットできる「OTOMO」は、噛む力が衰えて食べ物をカットして食べたい「きざみ食」の人などに向いていると言えるでしょう。
逆に、食べ物を飲み込む力が衰えた人には向きません。食べ物を細かくすると、口の中でまとまりにくくなるため、飲み込む力が弱い人は食べ物が気管に入りやすくなってしまうのです。
「食べ物が固くて噛み切れない」といった悩みのある人にとっては、使い勝手の良いものと言えそうです。
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