新たな調査で、全国の介護施設のうち、約7割の施設で夜勤者が16時間以上働いていることがわかりました。
これは、2023年2月16日に日本医療労働組合連合会が発表した調査で明らかになったものです。
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日本医療労働組合連合会によると、夜勤者が16時間以上勤務している施設が68.9%に上ったことが調査で判明したそうです。
また、24時間のうち8時間を日勤の職員が回し、残りの16時間を夜勤者が中心となって補う「2交代制」を導入している施設が、87.4%を占めていることが明らかになりました。
さらに、夜勤明けの翌日に勤務だったことがある人も約40%に上りました。業務量が特に多いと見られる特別養護老人ホーム(特養)では、約60%の人が「夜勤明けの翌日に勤務だったことがある」と答えているそうです。
団体の担当者は「今回で調査をおこなってから10年目になる。しかし、介護職が長時間労働を強いられる実態は一向に変わらない。人手不足を早急に改善する必要がある」と実情を訴えました。
16時間勤務の中で、介護施設の夜勤者は何をしているのでしょうか?
勤めている介護施設によって多少異なりますが、たいていは以下のような業務をおこなっています。
このような多岐にわたる業務を、日中より少ない人数で回す必要があるのです。。
特に、グループホームでは、利用者9人の1ユニットにつき夜勤者は1人のため、1人ですべての夜間業務をおこなわなければなりません。
最近、グループホームにおける夜勤者の人員配置を、3ユニットにつき2人まで可能にしようという動きも出てきています。しかし、人員が少なくなればなるほど介護事故も起きやすくなることが想定されます。
利用者が安心して夜を過ごせるためにも、労働環境を見直してほしいですね。
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