2023年4月10日、高知県内の病院内にある医療介護施設で、そこで働く看護師が70代の女性入所者の首を絞めて殺害しようとした事件が発生。41歳の看護師の男が殺人未遂の容疑で逮捕されました。
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警察の調べによると、看護師の男は4月10日の午後6時40分~10時20分の間に、施設に入居している女性の首を絞めて殺害しようとしたと見られています。
この事件は、4月11日の午前11時頃に施設の関係者から「入居者から『首を絞められた』という訴えがある」と届け出があり発覚。被害女性の命に別状はないものの、首には皮下出血など首を絞められたような痕跡があったことから、男から首を絞められた疑いが浮上しました。
男は施設で被害女性の世話を日常的におこなっており、事件当日も午後10時20分頃まで勤務していたそうです。
警察は犯行の動機や手口について、さらに詳しく捜査を進めていくとしています。
高齢者虐待には、殴ったり体を拘束したりなどの「身体的虐待」、暴言を吐くなどの「心理的虐待」、預金を無断で使うなどの「経済的虐待」、裸の写真を無断で撮影するなどの「性的虐待」、世話を意図的におこなわないなどの「介護放棄(ネグレクト)」があります。
どれも高齢者の尊厳を著しく傷つけてしまったり、場合によっては命の危険につながったりすることもあるため、高齢者虐待を未然に防ぐ取り組みが大切です。
では、高齢者虐待を防ぐにはどのような取り組みが有効なのでしょうか?
まずは職員が常に複数人でケアをおこなえるような、余裕を持った人員配置にすることが大切。施設で起こる虐待は単独でおこなわれることがほとんどのため、常に他者の目がある状況に置くことで多くの虐待が回避できるでしょう。
それから、職員に対する定期的な面談も有効です。職員の不満やどの程度ストレスを抱えているかを把握することで、虐待に至る前に対応策を考えられます。
最後に、何より大事なのはその施設の雰囲気です。職員間のコミュニケーションが不足している施設は、職員のストレスも溜まりやすくなり、虐待に至る兆候を見逃す可能性も高くなります。
もし身近な誰かが入居する施設を選ぶ際は、事前に施設を訪れて現場の雰囲気を見ておくと良いかもしれませんね。
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