北海道旭川市の高齢者施設で、入居している男性の銀行口座から現金100万円を引き出され、着服されたという事件が発生。施設に勤務していた元職員の男を業務上横領の疑いで逮捕しました。
警察の捜査に対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているそうです。
警察の調べによると、2022年10月、旭川市内の老人ホームで勤務していた容疑者の男が、施設に入居する68歳の男性の銀行口座から100万円を引き出し着服した疑いが持たれています。
ちなみに、この容疑者は2023年3月、士別市内の銀行で同じ入居者の男性になりすまして通帳を発行してだまし取った容疑でも逮捕されています。
警察が捜査をおこなっていたところ、男性の銀行口座から多額の現金が引き出されていることが判明。防犯カメラの映像を解析するなどした結果、容疑者の男による犯行の疑いが高まり再逮捕に至りました。
警察は余罪がないかなどを含め、さらに詳しい調査をおこなっていく方針です。
今回の犯行は、高齢者の現金を勝手に引き出したり使ったりする「経済的虐待」であるとも言えます。
どうすれば、施設内での犯行や虐待を防げるのでしょうか?
最も大切なのは、職員同士でお互いの働き方に目を向けられるような体制・雰囲気づくりだと考えられます。
人員が足りず、職員が単独で多くの業務をこなさなければならないような施設では、お互いの目が行き届かず虐待などが起きやすくなります。これを防ぐためには、ケアを複数人でおこなえるような余裕を持った人員配置が必要です。
また、職員同士が円滑にコミュニケーションを取れるような雰囲気づくりも大切。お互いのケアのやり方を指摘し合ったり日頃の悩みを共有したりすることで、犯罪や虐待を未然に防ぎやすくなります。
もし、高齢者施設への入居を検討する際には、見学をしてその施設の雰囲気を確かめておくと、良い施設に巡り合える可能性が高まるでしょう。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。