岡山県医師会は5月15日、新型コロナウイルスの感染法上の扱いが5類になったことを受けて記者会見を開きました。
そこで、医師会の松山正春会長は、「高齢者と接する場合は今後もマスクを着用してほしい」と呼びかけたのです。
2023年5月15日、岡山県医師会は新型コロナの今後の対応に関する記者会見を実施しました。
松山会長は感染法上の扱いが5類になったことについて、「適切な判断だった」と述べています。
岡山県ではこれまで、県人口の約26%にあたる49万4000人以上が感染。さらに、自覚症状のない感染やワクチンの接種摂取状況を考慮すると、松山会長は「県民全体の50~60%が抗体を持ち、集団免疫を獲得したと言える」と説明しました。
一方、松山会長は2022年の秋から始まった第8波派で、岡山県内で274人がコロナによって死亡したことにも言及。また、そのうちの95.9%が70代以上の高齢者だったことも明かしました。
松山会長は「70代以上の人にとっては、今後も新型コロナはインフルエンザよりはるかに危険な病気だ。高齢者に接する際には、マスクを着用してほしい」と注意を呼びかけました。
さらに、院内感染を危惧しての受診控えがある可能性を念頭に、「医療機関での感染を心配する必要はない。発熱などの症状が出た場合は受診を控えないでほしい。外来に自力で来られる高齢者であれば、たとえ感染したとしても重症化する可能性は低いだろう」と力説しました。
それから、陽性者の自宅療養中の外出については「特に規制はされないが、感染拡大を防ぐためにマスクを着用して近くで買い物をする程度にとどめてほしい」と話しています。
感染法上の扱いが5類に変更されたことで、マスク着用を含めてさまざまな規制が撤廃されています。しかし、重症化リスクが高い高齢者を危険にさらさないためにも、病院や介護施設などを訪れる際にはマスクを着用していきたいですね。
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