岐阜県岐阜市は、2023年6月1日に「わたしのあんしん終活登録」という取り組みを開始。高齢者に緊急連絡先などの情報を登録してもらうことで、本人が病気などで意思表示できなくなった場合に、本人に代わって情報を開示できるようになると言います。
病気や死亡などで意思表示ができなくなった高齢者に代わって、情報開示をおこなう「わたしのあんしん終活登録」が6月1日から始まりました。
事前に市に情報を登録しておくと、本人が病気などで意思表示ができなくなったり死亡したりした場合に、病院や友人などあらかじめ指定した機関や個人からの問い合わせに対して、本人に代わって市が情報を開示できるようになります。
「わたしのあんしん終活登録」の対象となるのは、65歳以上の岐阜市民。情報の登録を希望する場合は、事前に以下の11項目から開示をしても良い任意の情報を選んで、市に登録します。
以上の情報を登録できるのは、基本的には対象となる65歳以上の高齢者本人ですが、認知症を患っているなどやむを得ない事情がある場合に限り、後見人や親族が代わりに登録できるとしています。
ただ、後見人など本人以外が情報を登録する場合、「臓器提供の意思」と「遺言書の保管場所」に関する情報は登録できません。
ちなみに、情報の登録は直接市役所に行くか、書類を郵送することで登録可能。費用は無料です。
岐阜市高齢福祉課の担当者は「自分が亡くなったときのことを不安に思う人は多い。ぜひこの制度を活用してほしい」と話しています。
今回のような取り組みをおこなっているのは、全国に4ヵ所だけです。高齢者が後の憂いを感じることなく日々を過ごせる社会をつくっていくためにも、この取り組みがさらに多くの地域に広まっていってほしいですね。
参考:「わたしのあんしん終活登録事業」(岐阜市公式HP)
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