厚生労働省は、今後の企画に役立つ資料を作成するために、全国の国民に対して「国民生活基礎調査」を実施。2023年7月4日にその結果を公表しました。
調査の結果、通院することになった原因の多くが「高血圧」であることが明らかになったのです。
厚生労働省がおこなった調査によると、何らかの病気や怪我が原因で通院している人は、人口1000人に当たり417人であることが判明。年齢別にみると、高齢になればなるほど通院率が上昇し、80歳以上では1000人当たり約728人が通院していることがわかりました。
次に、通院することになった原因について調べたところ、男女ともに「高血圧」が1位だったことが判明。2位以下を多い順に並べると、男性では「糖尿病」「脂質異常症」、女性では「脂質異常症」「目の病気」と続きました。
さらに、病気や怪我の自覚症状がある人(有訴者)の割合を性別ごとに調べると、男女ともに「腰痛」や「肩こり」に悩まされている人が多いことが判明。3位以下は、男性では「頻尿」「関節の痛み」「鼻づまり」、女性では「関節の痛み」「目のかすみ」「頭痛」という結果になりました。
今回の調査では、日常生活を営む上で欠かせない6つの機能(視覚、聴覚、歩行、認知、身だしなみを整えるなどのセルフケア、コミュニケーション)のどれか一つでも欠けている人のことを「日常生活における機能制限がある人」と定義し、その割合を調べました。
すると、日常生活における機能制限がある人のうち、70歳以上の高齢者が過半数を占めていることが明らかになりました。
また、がん検診の受診率についても調査したところ、胃がん、肺がん、大腸がんともに概ね例年通りであることがわかりました。その割合は男女ともに肺がん検診が最も高く、男性は53.2%、女性は46.4%でした。
高齢になると、どうしても身体の不調が出やすくなります。早期に治療につなげるためにも、定期的に健康診断を受けておきたいですね。
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