新たな研究で、1日にコーヒーを3杯以上飲む人は、そうでない人より高血圧のリスクが低くなる傾向にあることが明らかになりました。
今回の研究は勧告の梨花(イファ)女子大学医学部の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「臨床高血圧」という医学誌に掲載されました。
今回、研究グループは2012~16年の国民健康栄養調査に参加した、1万2133人におよぶ19歳以上の男女を対象に調査をおこないました。
具体的には、対象者を1日のコーヒー摂取量が3杯以上のグループと2杯以下のグループに分け、高血圧(最大血圧が140mmHg以上、または最小血圧が90mmHg以上の人)の有無を調べたのです。
調査の結果、1日のコーヒー摂取量が3杯以上のグループでは、そうでない人に比べて高血圧のリスクが16%低いことが明らかになりました。
今回の調査について、研究グループは「コーヒーを摂取するほど高血圧のリスクが下がることを立証した点において、今回の研究は意義深いものになった」と述べています。
コーヒーには、高血圧予防以外にもさまざまな効能があることで知られています。
2015年5月、国立がん研究センターの予防研究グループは、習慣的にコーヒーを飲む人はそうでない人に比べて、心臓病や脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという研究を発表しました。
具体的には、コーヒーに豊富に含まれる、ポリフェノールの働きによって血液がサラサラになり、心臓病などの心血管疾患を防いでくれる可能性が示されたのです。
また、コーヒーに含まれるカフェインには気管支を広げる作用があり、これが呼吸器疾患の予防につながっていると考えられています。
このように、コーヒーのカフェインには健康作用がある一方で、摂りすぎると頭痛や震えなどの中毒症状が起こることもあります。カフェインの耐性は人によって違うため、自分の体質に合った量でコーヒーを楽しめると良いですね。
参考:「コーヒーの健康効果とは」(公益財団法人長寿科学振興財団)
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