英国糖尿病学会の研究により、ストレスを抱えていると血糖値が高くなり糖尿病の合併症のリスクを高める可能性があることがわかりました。
また、糖尿病のある人は、糖尿病のない人に比べて、日常生活の中で不安を感じる可能性が20%高く、うつ病になる可能性が2〜3倍高いという研究結果も出ているそうです。
英国糖尿病学会によると、人がストレスを感じたときに出す「ストレスホルモン」が、身体の中にあるインスリンに影響を与え、正常に機能できなくなる可能性があるそうです。インスリンは糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きがあるため、インスリンが正常に働かない場合には血糖値が上昇してしまいます。
また、ストレスが解消されないと血糖値が高くなるだけでなく、糖尿病の合併症のリスクが高まる可能性があるそうです。
英国糖尿病学会は「ストレスと2型糖尿病のリスクとの間に関連性がある可能性があるという証拠がいくつかある。しかし、ストレスだけが糖尿病の原因ではない」とも言っています。
糖尿病と診断されると、食べるものに細心の注意を払い、糖尿病に関して新しいことを学んだり覚えたりするなど、ストレスを感じる場面が多くあります。
また、糖尿病の治療で血糖値を頻繁にチェックしたり、毎日自分で注射をしなければならない場合もあります。そういった糖尿病への対応が、糖尿病のある人は糖尿病のない人に比べて、ストレスを感じる場面が多いという結果に繋がると考えられます。
米国糖尿病学会は、糖尿病により精神的にストレスを感じた際に気持ちをコントロールするためのポイントを紹介しています。ストレスを感じたときに考えるおすすめポイントは例えば以下です。
病気と付き合って日常を送るのは想像よりもとても大変なことです。病気を治すための行動でストレスが溜まり悪化してしまっては元も子もありません。ストレスを溜めずに病気と向き合いたいですね。
参考:「糖尿病のストレスを和らげる」(米国糖尿病学会)
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